ローカルプロジェクトを始めてみたい、関わってみたいという人に向けたおすすめの本を知った後は、実際の事例に触れてみてはいかがでしょうか。場づくりや農福連携、教育、自然、ユニークなプロダクトなど、知らなかった地域の顔が見られる、そんなプロジェクトを集めました。
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瀬戸内サーカスファクトリー
『瀬戸内サーカスファクトリー』は、音楽、演劇、ダンス、美術、映像などのさまざまな手法で表現する「現代サーカス」の文化を発信しながら、香川県を舞台に地域を盛り上げている。海外アーティストやスタッフのサポート、海外の現代サーカスとのネットワークを通したグローバルな情報発信も行うなど、地域と世界をつなぐための取り組みも行いつつ、イベント運営やサーカス教室を通した人材育成にも尽力。アーティストやスタッフだけでなく、「子どもたちの創造する力」「協力する力」「身体を整え表現する力」を育てるためのワークショップなども積極的に行っている。
かばんIターンプロジェクト
兵庫県豊岡市は、古くから鞄産業が人々の生活を支えてきた歴史のある「かばんのまち」。そんな豊岡市で進められている「かばんIターンプロジェクト」は、鞄づくりに関わりたい全国の若者のための就活・採用を支援するユニークなプロジェクトだ。鞄製作のための幅広いサポートを行っており、中でも鞄づくりの専門学校『アルチザン・スクール』では、経験や知識のない人でも鞄産業での即戦力になれる、あるいは独立できるようなカリキュラムが組まれている。実際に卒業生たちは鞄産業の第一線で活躍しているなど、鞄づくりに興味のある人にとってはこのうえない環境になるはずだ。
text by Hiroya Honma(SOTOKOTO)
記事は雑誌ソトコト2022年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。