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娘のための石鹸作りから石鹸教室の先生へ。農家の奥さんが作る肌と地球に優しい石鹸とは

炭本まみ

炭本まみ

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中学生の頃から化粧品に興味があり様々な基礎化粧品を試してきたけれど、肌荒れに悩み始めた20代後半。子どもが生まれ、ベビー石鹸を使うも肌が真っ赤になる娘に天然石鹸を使うとまっしろに。天然石鹸づくりはそこからスタート。「マムズマムソープ」の代表でもあり農家の奥さまでもある古屋美也子さんに、石鹼作りの日々をうかがいます。

目次

化粧品やアロマの講座を経て15年前に石鹸づくりをスタート

マムズマムソープ

マムズマムソープ

via mami sumimoto
北海道・旭川市東旭川の「古屋農園」は、115年以上続くお米と野菜の農家さん。
お嫁さんである古屋美也子さんはご主人と娘さん、ご主人のお父さん、お母さんとの5人暮らしです。繁忙期は、朝早くから夜まで農家の仕事。
夜は家事を行い、その後からは趣味であり仕事でもある「石鹸作り」と研究に勤しみます。

「農家の仕事は大変な仕事ではありますが、もともとショートスリーパーなので眠る時間も惜しんで石鹸作りや研究を楽しんでいます。自分の大切なひとり時間なんです。」と古屋さん。

10代の頃から化粧品に興味があり、あらゆる基礎化粧品を使ったと言います。お肌が荒れてきたのは30代前半の頃。天然のものを使うとお肌は回復していきました。

娘さんが生まれ、ベビー石鹸を使って洗うと娘さんの顔が真っ赤に荒れてしまったと言います。
「ベビー石鹸といっても合成石鹸なんですよね。天然のものを使うとすぐにツルツルのお肌に戻りました。」

それをきっかけに15年ほどまえに立ち上げたのが「マムズマムソープ」。
「マムズマムソープという屋号は、ママの石鹸という意味と、娘の名前から引用し付けました。」
まさに、娘さんへの思いがきかっけでスタートした気持ちが込められています。

当初は化粧品やアロマの講座の資格を取得し、講座を行っていましたが、石鹸について調べると奥深くまるで「科学の世界」だったと言います。
眠る間も惜しんで、石鹸の勉強や研究に明け暮れる日々が続きました。

完成した石鹸は、地元のイベントで出店。
石鹸の良さは口コミでどんどん広がっていきました。

今は石鹸教室がメイン。人との関りは楽しい!

マムズマムソープ

マムズマムソープ

via mami sumimoto
「駆け出しの時は気持ちがブレることもありました。けれどなぜかそういう時ってキーパーソンになる人が現れるんです。そうやっていろいろな壁を乗り越えて、ここまでやってこられましたね。」今はイベントの出店はほとんど行わず、自宅の敷地内にある作業場で石鹸教室を開いたり、出張石鹸教室を開いたりしています。

また、ネットでの販売や整体院などでの委託販売も行っています。

「人と関わるのはやっぱり楽しいですね! お肌や体の健康について悩んでいる方のお話しも聞いて、石鹸の研究をしています。」

一番大切にしているのは、安全な素材を使うこと

マムズマムソープ

マムズマムソープ

via mami sumimoto
古屋さんは自宅である「古屋農園」でも、野菜やお米に使う農薬を少しずつ減らしたり、安全なものに変えたり、いずれは使わずに育てたいという思いがあります。ご主人やお父さんも少しずつ理解してくれているのだとか。

環境や地球にも優しいものは、人間にも優しい。
使う人の肌や環境も大切に考えた石鹸を作っています。

市販の洗剤や石鹸に当たり前のように入っている化学物質は、使い続けていると人間の体はどうなるのか。
排水し続けていると海や地球の大地はどうなる?
そんな大きな課題を知り、考えて向き合い、小さな力でも少しずつ変えて行こうとする古屋さん。

大変な努力家であり勉強家である、エネルギーは好奇心だけではないはず。
石鹸教室の先生としての使命と、食べ物を作っている農家さん、そしてお子さんを育てるお母さんと、あらゆる視点から考えられていました。

石鹸教室で石鹸を作り熟成させるには、6週間から1カ月半。
その間に強いアルカリ性を下げ、使いやすい状態に落ち着かせるのだとか。

同じカラーはひとつとないきれいな石鹸たち、一つひとつに作った生徒さんと古屋さんの思いがあります。
お肌はもちろん、川や海、、土や直物、地球環境にもとても優しい、ママの愛から生まれた「マムズマムソープ」。
古屋さんの石鹸を通して、一人ひとりがもう一度原点に立ち返らなければならないときが来ていると感じました。

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