無印良品を展開する株式会社良品計画は、生産工程を見直して削減できる作業を省き、見た目にキズやシミ、色ムラがあってもおいしさは変わらない「不揃いりんご」を2021年12月10日(金)より、全国の無印良品の限定127店舗にて発売します。
3年目を迎えた「不揃いりんご」の取り組み
良品計画の「不揃いりんご」の取り組みは、2019年にスタートしてから3年目を迎えました。「不揃いりんご」の生産においては、おいしいりんご作りにこだわりつつ、農業人口の減少や生産者の高齢化が進む日本国内の実態を鑑み、生産者とアイデアを出し合いながら、今まで当たり前としていた作業にも目を向け、削減できる作業は可能な限り省く取り組みを進めてきました。今後も、生産工程を見直しながら、この取り組みを続けていきたいと考えています。
「不揃いりんご」の取り組みは2019年、まず「軸が無い」、「キズ、シミ、色ムラがある」などの理由で一般の規格から外れてしまう(規格外)りんごを販売することから始まりました。続く2年目は、生産工程を見直し、「赤い色をつける」「外観で選別する」「サイズを細かく分ける」といった削減可能な3つの作業を省く段階に発展。そして3年目となる今年は、生産工程をもう一度見直し、葉の剪定作業を取り入れることにより、りんごに日が当たるよう工夫しました。このように削減できる作業を省くだけでなく、必要な作業は残す、取り入れるなど、常に改善を図っています。
・以下の3つの作業を省いて収穫したりんごを、正規品・規格外の区別なく、出荷します。
・見た目は不揃いですが、おいしさは変わりません。
・反射シートの使用
・日光が当たるように果実を回転させる”つる回し”
②外観で選別する作業
・キズやシミの有無を選別する作業
・色ムラの有無を選別する作業
③サイズを細かく分ける作業
・通常7段階でサイズ選別するところ、大・中・小の3段階の選別に軽減
これまで「成田農園」(青森県弘前市)と連携してきた「不揃いりんご」の取り組みですが、2年目は同園との連携を継続しつつ、生産工程を見直して削減できる作業の省略を図り、販売総量は前年比約3倍に拡大。そして3年目となる今年は、生産者の高齢化や食品ロスなどの課題がある中、食と農の未来に対して危機感を感じていた「對馬農園」と「齋藤農園」(いずれも青森県弘前市)が活動理念に賛同し、新たに参画。生産者のネットワークは3農園に増加し、販売数量も昨年比で2倍に拡大します。
無印良品では「不揃いりんご」の取り組みの着実な広がりに応じて、販売店舗を拡大しています。1年目は全国30店舗での販売でしたが、2年目は80店舗に広げました。3年目を迎えた今年は、販売店舗をさらに127店舗に拡大します。
無印良品における「不揃いりんご」の取り組み ~”おいしい“って何だろう?~
無印良品における「食」への取り組み
無印良品は、産地での生産環境や、収穫後に消費地に運ばれるまでの過程と向き合い、無理・無駄の排除に努めています。また、そういった産地の状況を、商品とともに店頭やWEBサイトなどを通じてお伝えすることで、生産者と生活者の距離を縮める一助になれれば、と考えています。工業製品ではない野菜や果物は、一つひとつ形も味も異なって当たり前、という視点で「おいしい」の価値を見直し、一般の規格から外れた青果を、年間を通じて今後も展開していきます。
商品情報
商品名:不揃いりんご(サンふじ)
規格:1個
消費税込価格:120~150円
販売開始日:2021年12月10日(金)
※なくなり次第終了
取扱店舗 :限定127店舗
※取扱い店舗一覧は、下記URLをご確認ください。
https://prtimes.jp/a/?f=d987-20211206-873caf6e66a46dd3274d082d2adb83b5.pdf