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鹿児島の世界文化遺産×ニューウェーブ焼酎の新しいイベント「焼酎エクスペリエンス」が仙巌園と石橋記念公園で開催されます。

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鹿児島県鹿児島市にある名勝「仙巌園」と鹿児島県立「石橋記念公園」で、鹿児島焼酎を味わうイベント「焼酎エクスペリエンス」が開催されます。文化財と焼酎、マルシェ、そして音楽に酔う一日を。

仙巌園で味わう、ニューウェーブ焼酎。

 鹿児島県では「お酒」と注文すれば焼酎が出てくるほど、焼酎は鹿児島県人にとっての“ソウルドリンク”だ。その焼酎は、製法によって2種類に分けることができる。一つは、何度も蒸留を繰り返して純粋なアルコール分を取り出す連続式蒸留でつくられる「焼酎」。クリアでピュアな味わいが楽しめる。もう一つは、昔ながらの製法で、一度だけじっくりと蒸留していく単式蒸留でつくられる「本格焼酎」だ。原料本来の豊かな風味を堪能でき、鹿児島県でつくられる本格焼酎は特に「鹿児島本格焼酎」と呼ばれ、長く受け継がれる焼酎の歴史を今に伝えている。

ところが近年、「ニューウェーブ焼酎」と呼ばれる、新しい焼酎が登場している。先代から蔵を引き継いだ若い当主の登場や、今までにない芋・米・麦と酵母の使い方もあって、フレーバー豊かな仕上がり。「鹿児島本格焼酎」の個性を楽しめると言われている。例えば、ライチのような華やかな香り、ミントを思わせるような爽やかな香り、ワイン醸造酵母で仕込むことでバナナのような柔らかく甘い香りを感じるものなど、風味のバリエーションもさまざまだ。

そんな「ニューウェーブ焼酎」にも新しい飲み方が広まっている。ソーダ割りだ。焼酎をソーダで割ることでライトな飲み口に変わるので、初心者も気軽に味わえそうだ。

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1658年に薩摩藩主・島津光久によって築かれた島津家の別邸、仙巌園。桜島と錦江湾を借景として映える。
 この「鹿児島本格焼酎」をカジュアルなお酒として楽しめるイベントが、2021年12月25日・ 26日に開催される「焼酎エクスペリエンス」だ。メイン会場となる鹿児島市内にある仙巌園は、薩摩藩・島津家の別邸としてつくられた日本を代表する庭園で、この庭園を含む「集成館」が「世界文化遺産」に登録されている。そのため普段は庭園内で焼酎を楽しむことはできないが、今回のイベントでは特別にOK。鹿児島の名物料理やおつまみが食べられるマルシェも開かれ、ジャズの生演奏もあり、気分を盛り上げてくれる。25日は20時まで開催し、ライトアップされた夜の仙巌園も体験できる。

反射炉跡の前庭スペースに櫓が組まれ、鹿児島県内にある112の焼酎の蔵元から100種類以上の選りすぐりの銘柄がずらりと並べられる。2021年の新酒や、「ニューウェーブ焼酎」も用意されているので、飲みたい焼酎の味を伝えよう。蔵元の杜氏がイメージに近いものを選んでくれる。焼酎づくりに携わる杜氏に直接注いでもらうのも希少な体験。焼酎の製法やおいしい飲み方など尋ねてみてはいかがだろう。「鹿児島本格焼酎」の豆知識を仕込むことができるかもしれない。

もう一つの会場である石橋記念公園は、参勤交代の行列や13代将軍・徳川家定の妻、篤姫が江戸に輿入れする際に渡ったとも伝わる西田橋を移設・復元し、石橋の架橋技術を伝える石橋記念館を設立した公園だ。

鹿児島の歴史を語るには欠かせない文化財の魅力にふれながら、「鹿児島本格焼酎」を味わえるまたとないチャンスに、ぜひ足を運んでほしい。

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1864年につくられ、2000年に移設された「石橋記念公園」内にある西田橋。河原は人々の憩いの場になっている。
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2020年冬に仙巌園で開かれたイベント会場の様子。貴重な文化のある会場で、年末のひとときを焼酎とともに楽しみたい。

「焼酎エクスペリエンス」

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場所/日時:
仙巌園/2021年12月25日(土)11:00〜20:00・26日(日)11:00〜17:00、
石橋記念公園/同日9:00〜17:00
参加費:前売りチケット制。仙巌園は一般2500円・VIP8000円。石橋記念公園は無料。
主催:鹿児島県酒造組合
http://shochu.site
text by Kentaro Matsui
記事は雑誌ソトコト2022年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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