千葉県あるあるについて話していると、必ずといっていいほど話題にでてくるのがこの3つ。「マッ缶」「チャー弁」「ジャガー」。もしかしたら“千葉県三大あるある”といっても過言ではないかも?移住者の私は「マツタケの缶詰、チャーさんのしゃべり方、プロレスラーのジャガーさん?」と答えてしまうくらいさっぱり意味がわかりませんが……
千葉県民にコーヒーといえば、マックスコーヒー
「マッ缶」は、決してマツタケの缶詰などではありません。1975年に千葉県と茨城県を中心に限定販売された、缶入りマックスコーヒーの略です。“千葉県民のソウルドリンク”という言葉を耳にするくらい、永く愛されている商品です。
チバラギ県民の血肉のマックスコーヒー pic.twitter.com/qzMf4jD4no
— イロハニP (@Ken489keiP) May 14, 2021
移住当初、地元のおじいさんから手渡された私にとっての初「マッ缶」。その味は、めちゃめちゃ甘くて衝撃的でした。それもそのはず、原材料名の最初に記されているのは「加糖練乳」、コンデンスミルクです。
SNSで千葉県民に、「コーヒーといえばマックスコーヒーって本当?」と投げかけたところ、こんな声が寄せられました。
「マックスコーヒーなら、子どもが飲んでも許されてた。甘くてカフェイン少なそうだから? マックスコーヒーが全国的なものじゃないと知ったときの衝撃が忘れられない」
「小学校の修学旅行で箱根に泊まったとき『マックスコーヒーがねぇおーっ』と、友達が部屋に飛び込んできました。みんなで必死に探しました。千葉でしか売っていないなんて思いもしませんでした。修学旅行で飲むものがなくて困った」
「高校のときは飲み終わった缶をどれだけつぶせるか競った」
今では千葉県のお土産として、「マックスコーヒー寒天」や「マックスコーヒーシフォンケーキ」、「マックスコーヒージャム」などの商品も売り出されていて、千葉県民のマックスコーヒー愛を感じずにはいられません。
千葉のご当地弁当「チャー弁」
「チャー弁」は、千葉県内に店舗を構えている「としまや弁当」のメニューの一つで、ご飯の上に厚切りチャーシューが盛り付けられたお弁当のことです。お昼どきになると作業着姿の農家さんや職人さんたちが多く訪れ、地元住民はもちろん週末に訪れるサーファーや、ツーリング客たちにも愛されています。
としまや弁当が目の前にあったという高校の卒業生いわく、「クラスで頼みたい人〜って、朝聞いて、20個とかで頼むと高校のげた箱まで仕出ししてくれた」とのこと。
ご飯の上に濃い味付けのチャーシューが5枚。ご飯にはチャーシューの煮込み汁もしみ込んでいて、育ち盛りの高校生にも、体を使う農家さんや職人さん、体力を使ったあとのサーファーやサイクリストに人気なのもうなずけます。
千葉テレビの放送枠を購入!? ロックミュージシャンのジャガーさん
千葉県で「ジャガー」といえば、プロレスラーのジャガーさんでも動物のジャガーでもありません。千葉テレビ(チバテレ)の放送枠を自ら購入し、「ハロー・ジャガー(HELLO JAGUAR)」という番組を放送していたロックミュージシャンの「JAGUAR(ジャガー)さん」のことです。
チバテレ開局45周年の応援団長を務めて社長賞を受賞したり、JR総武線にジャガーさんのラッピング車両が登場したりと大活躍。チバテレ以外のテレビにも出演されているで、もしかしたらジャガーさんをきっかけに千葉県に興味を持った人もいるのでは?
JAGUARさん公式Twitter
「マッ缶」「チャー弁」「ジャガー」の千葉県三大あるあるを制覇した今、あなたも胸を張って千葉県民と言えるでしょう(笑)。