「福岡県みやま市産のセロリの大ファンで、これをつくりました!」。そう話す『ズッペン』の森弘子さん。セロリは11月末から6月初旬までの約半年しか食べることができない。さらに、「かき葉」という少し見た目が悪いなどの理由で落とされてしまう外側の茎が畑に大量に残されていた。森さんは「セロリを一年中食べられるようにするにはどうしたらいいか」と、地元に住む主婦の仲良しグループ5人で話すようになったという。
「生や冷凍は難しく、乾燥して商品化しようと決まりました。そんなとき、ドイツに残り野菜や皮を天日に干して使う『ズッペンゲミューゼ(Suppengemüse)』という文化があり、その中にセロリが入っていると知りました。知人が現地で買ってきてくれたものを初めて見たとき、ガラス瓶を美しい宝石箱のように感じて感動したんです」。素材を大切に食べる文化は万国共通。「かき葉」などがつまった料理の素は、こうして誕生した。
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女性たちの、熱い想いに脱帽!
時間をかけてセロリ農家に製造への思いを理解してもらうことで、1年分のセロリの供給が決まり、開発することができたそう。
セロリズッペン
(香り豊かなキノコたっぷり、胃腸にやさしいセロリたっぷり、子どもも大好きタマネギたっぷり)
日本国内で生産されるセロリの三大産地・福岡県みやま市で育った香りや甘みの強いセロリをベースに、7種の野菜をブレンドした料理の素。料理の主役を引き立てる脇役や栄養面での助っ人としてスープ料理や肉魚料理などに。セロリの独特な食感と味わいが口に広がる。素材の内容は同じで分量が異なる3種類がある。オンラインショップを中心に販売中。●各1296円(ズッペン http://celery-suppen.com)