ナプキン、布ナプキン、タンポン、経血カップ、吸水ショーツと、生理用アイテムのラインアップが増えています。ライフスタイルや好みに合わせて選べることで、生理期間をより快適に過ごせるようになりましたよね。
そんな中で、無印良品からオリジナルの生理用ナプキンが誕生(2020年10月7日)したことは知っていますか?
無印良品といえば、飽きのこないシンプルなデザインで人気を集めるライフスタイルブランド。家具や家電、収納用品にアパレル、ステーショナリー、スキンケアなど、誰もが何かしらの無印良品グッズを持っていると言われるほど、アイテム展開は多岐に渡ります。とはいえ、無印良品が生理用ナプキンを作るイメージがなかったため、発売のニュースはインパクトがありました。なぜ無印良品が生理用ナプキンを作ったのか。担当者に聞いてみました。
生理用ナプキンのパッケージに不満?
確かに、生理用ナプキンは、ひと目見て「それ!」とわかるデザイン。スーパーやドラッグストアで買った時は、ショッピングバッグからパッケージが透けて見えないようにと、別途紙袋に入れられます。収納する際も堂々と置くことはあまりありませんよね。つまり、生理用ナプキンは隠しておくものと無意識のうちに刷り込まれている印象です。だからこそ、無印良品が市場調査をした上で開発したパッケージに込められた思いが気になります。
分かりやすさと機能性もプラス
「手に取っていただきやすいように、パッケージには最低限の識別と必要な情報だけを載せています。そして、中身の取り出しやすさも踏まえて、パッケージのまま収納できるデザインにこだわりました」
生理用ナプキンだという主張はなくしたうえで、きちんと認識できるわかりやすさと使いやすさを考えた設計に。従来の生理用ナプキンはビニールパッケージが多いことに比べ、ペーパーボックスを採用している点もポイントです。
誕生以来変わらないサステナビリティ
もちろん無印良品もサステナブルな取り組みをしています。商品開発のベースには、環境、社会に配慮し、素材の選択、工程の点検、包装の簡略化をしており、この考えは1980年にブランドが誕生して以来変わらず守られています。生理用ナプキンにペーパーボックスを採用したのも、その考えが息づいているからこそです。
そして、オーガニックコットンが使われているのもポイントのひとつです。ここ数年でオーガニックコットンを使った生理用ナプキンが増えました。そのおかげで、かぶれが緩和した、不快感が解消されたと感じている人も多いのではないでしょうか。無印良品がオーガニックコットンを選択したのも、肌への負担を考えてのことです。
「生理用ナプキンは、肌の中でもデリケートなところに触れるアイテムなので、肌に直接触れる部分は天然素材にしたいという思いからオーガニックコットンを選びました。ナプキンに限らず、さまざまな生理用アイテムが市場にありますが、それらに対して悩みや不満を持たれている方がいるのも事実。無印良品の生理用ナプキンには、その方々の新たな選択肢のひとつになれたらという思いが込められています」
開発背景を知ることは快適さにつながる
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