みなさんはサトイモをどんな風に料理していますか? 煮物のイメージが強いサトイモですが、グラタンにしてもおいしく食べられます。南房総にある、立派な茅葺きの長屋門が残る農家レストラン「百姓屋敷じろえむ」の14代目稲葉彰子さんに、サトイモを使った簡単グラタンの作り方を教えてもらいました。じろえむランチで人気の卵焼きに欠かせない道具も紹介します! 写真:じろえむの台所で料理をする稲葉彰子さん
サトイモグラタンの作り方

ここで紹介するグラタンは、シイタケやネギ、味噌、牛乳、米粉とチーズを使います。 アレンジ方法もいくつかあるので、そちらも併せてお試しください。
①サトイモは塩ゆでして皮を剥き、一口大に切っておく
②スライスしたシイタケと、小口切りにしたネギを炒める

③牛乳を加え、そこに味噌を入れてよく溶かす

④米粉を加えて混ぜ、切っておいたサトイモを入れる

⑤グラタン皿に入れ、上からチーズをかけてからトースターで焼く
「シイタケからいいダシが出る」と言いながら手際よく作る稲葉さん。この基本の作り方で、牛乳を豆乳に変えたり米粉を小麦粉に変えたり、サトイモをサツマイモに変えたりもするそうです。米粉のいいところはだまになり難い点なので、小麦粉を使う際はだまにならないように気をつけてください。ベーコンを加えたり、ネギをタマネギに変えたりすることで洋風にもなります。トースターで焼くのが面倒なときは、フライパンに直接チーズを入れてもOK。
サトイモを多めに茹でておけば、一品はグラタンに、もう一品は甘みそと和えてお手軽に二品作ることができます。
農家レストランじろえむで人気の卵焼き

農家レストランじろえむのランチで人気なのは、敷地内で飼われている平飼い有精卵を使った卵焼きです。「ふわっ、とろっ」という表現がぴったりなその卵焼きは、稲葉さんが6人分を一度に焼き上げています。その工程を見て驚いたのは、「えっ、それで混ぜるんですか!?」という道具。

そうです、フライ返しを使って混ぜているのです。たしかに、大量の卵を混ぜる場合はお箸で混ぜるより、効率がよくて使いやすそう。フライ返しは混ぜるときだけでなく、焼き加減を見るときや切り分けるときにも使っていて大活躍でした。

南房総にお越しの際は、茅葺きの長屋門と築300年の母屋が残る農家レストラン百姓屋敷じろえむの卵焼きが付いたランチ(完全予約制)をぜひご賞味ください。
百姓屋敷じろえむ:千葉県南房総市山名2011
http://jiroemu.kikirara.jp/index.html
写真・文:鍋田ゆかり
取材協力:百姓屋敷じろえむ