長野県在住のラーメンライター、たこにわです。ラーメン食べ歩きは40年以上、北は旭川、東は根室、西は長崎、南は石垣島まで訪麺しています。47都道府県制覇しました。僕は、ローカル色があり地道に頑張っているお店をみなさんにご紹介していきます。
目次
路線バスの減少とともに、使命を終えた「長野バスターミナル会館」
実は、今日ご紹介する「頂」(いただき)は、長野駅に近い古いビルの1階にある。
半世紀前の路線バス全盛期には、一日200~300本も発着があったと言われる「長野バスターミナル会館」ビルがそれだ。
しかし、モータリゼーションが進み、路線バスが減少していくと、バスターミナルとしての機能も低下。昨年から「ターミナル会館」と名前を変えて、バスの駐停車場としての役割が中心になってしまった。
バス利用者や近隣オフィスの食事の場としての飲食店のほか、一時は生活用品のスーパーまで入居していたビルであったが、テナントは減少を続けていく。残っているお店は数店舗のみになってしまった。
決して条件がいいとは言えないそんなビルであるが、その一角に、4年前にあえて出店したのが「頂」である。
半世紀前の路線バス全盛期には、一日200~300本も発着があったと言われる「長野バスターミナル会館」ビルがそれだ。
しかし、モータリゼーションが進み、路線バスが減少していくと、バスターミナルとしての機能も低下。昨年から「ターミナル会館」と名前を変えて、バスの駐停車場としての役割が中心になってしまった。
バス利用者や近隣オフィスの食事の場としての飲食店のほか、一時は生活用品のスーパーまで入居していたビルであったが、テナントは減少を続けていく。残っているお店は数店舗のみになってしまった。
決して条件がいいとは言えないそんなビルであるが、その一角に、4年前にあえて出店したのが「頂」である。
こだわりの自家製麵
「頂」の店主、橋本さんは、父親が経営していたラーメン店で修業したのち、2018年10月に開業した。
「開業した頃と比べれば、麺もスープも大きく進化したと思います」と橋本さん。
特に「自家製麵にこだわっている」と言う橋本さんは、麺づくりに手間をかけている。
実際に麺になる前の生地を見せて頂いた。
「開業した頃と比べれば、麺もスープも大きく進化したと思います」と橋本さん。
特に「自家製麵にこだわっている」と言う橋本さんは、麺づくりに手間をかけている。
実際に麺になる前の生地を見せて頂いた。
生地を作ったあとに足で踏む。営業中は生地を寝かせ、また水を加えるなどして、「麺をしっかり休ませる」のだそうだ。
そして営業後にまた足で踏んでまた生地を寝かせる。この手間に丸1日かけて、麺のストレスを和らげることで、コシもある滑らかな全粒粉の麺が出来上がる。
そして営業後にまた足で踏んでまた生地を寝かせる。この手間に丸1日かけて、麺のストレスを和らげることで、コシもある滑らかな全粒粉の麺が出来上がる。
麺は、小野式製麺機と呼ばれる機械で製麺する。
「やっぱり自分で製麺しないとね」と橋本さん。
開業当初の頃から味が進化したというのは、「材料は大きく変えずに、こういう手間をかけたから」と言う。
「なるほど」と納得してしまう。
「やっぱり自分で製麺しないとね」と橋本さん。
開業当初の頃から味が進化したというのは、「材料は大きく変えずに、こういう手間をかけたから」と言う。
「なるほど」と納得してしまう。
鶏油の風味豊かな鶏清湯ラーメンを味わう
メニューが豊富だ。
「ぜひ鶏清湯ラーメンを味わってください」とのことで、そちらの醤油味を注文。
あっさり鶏清湯580円は、安い!の一言。サラリーマンの多い場所柄、お財布に優しい値段設定である。
この日は、半熟味玉をトッピングさせて頂いた。
「ぜひ鶏清湯ラーメンを味わってください」とのことで、そちらの醤油味を注文。
あっさり鶏清湯580円は、安い!の一言。サラリーマンの多い場所柄、お財布に優しい値段設定である。
この日は、半熟味玉をトッピングさせて頂いた。
鶏油の輝きはスープの輝きだ。
写真のとおり、きらきら輝くこの光はスープの風味を豊かにしていると確信してしまう。
写真のとおり、きらきら輝くこの光はスープの風味を豊かにしていると確信してしまう。
麺は滑らかでコシもある。何しろ喉越しがいい。
醤油のキレは鼻先を抜けて、麺はするすると胃袋に流れ込む。
今まさに、ラーメンを食べる時の醍醐味を味わっている。
醤油のキレは鼻先を抜けて、麺はするすると胃袋に流れ込む。
今まさに、ラーメンを食べる時の醍醐味を味わっている。
もっとパワーアップしたい!
「常に美味しいラーメンを作りたい」とお店を始めた橋本さん。
実は筆者は、2年前までこの近くのオフィスが勤務先だったので、このお店に数回来たことがある。
値段が安いこともあるが、味のクオリティの高さには感動したほどだ。
そのお店を取材することができて、筆者としては嬉しい限りである。
「もっともっとパワーアップして美味しいラーメンを提供したい」と言う店主の言葉には、
料理人としての心意気がこもっていたし、さらに応援したい気持ちにさせる。
実は筆者は、2年前までこの近くのオフィスが勤務先だったので、このお店に数回来たことがある。
値段が安いこともあるが、味のクオリティの高さには感動したほどだ。
そのお店を取材することができて、筆者としては嬉しい限りである。
「もっともっとパワーアップして美味しいラーメンを提供したい」と言う店主の言葉には、
料理人としての心意気がこもっていたし、さらに応援したい気持ちにさせる。
文・写真:たこにわ
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。