全国各地には自慢のご当地グルメやソウルフードがありますが、群馬県にもおいしいものがたくさんあります。そんな中でも今回はおやつやホットスナックのような感覚で、手軽に食べられて少しニッチな自慢のソウルフードをご紹介します。皆さんのご存じのものはあるでしょうか?病みつきになること間違いなしのおいしいものばかりなので、覚悟してご覧ください。
目次
「みそパン」 甘じょっぱいみそとパンが織りなすハーモニー
国内トップクラスの小麦の生産地である群馬県ではうどんやパン、パスタなど小麦を使った料理が豊富で郷土料理として親しまれているものもあります。そんな群馬県の名物のひとつに「みそぱんが」あります。テレビなどで紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
こちらは定番中の定番『フリアン洋菓子店』のみそぱん。オリジナルのソフトフランスという、独特なパン生地の間に甘じょっぱい濃厚な味噌がサンドされているもの。芳醇なパン生地とみそのハーモニーがたまりません。一度食べたら病みつきになるおいしさです。
「炭まんじゅう」 リアルな炭で中まで黒いがチーズとあんが醸し出す優しい美味しさ
群馬県の南西部に位置する南牧村は山々に囲まれ、名爆も多く自然豊かなエリア。林業が盛んで木工品や炭製品などの特産物があります。南牧村には食用の炭を使った食べ物が有名で「炭まんじゅう」というものがあります。村の中心部にある和菓子店『信濃屋嘉助』で購入できます。
こちらが炭まんじゅうで、表面に「炭」という漢字があしらわれています。炭の粉を皮と生地に練り込んでいるのでこのカラー。温泉まんじゅうの色とは少し違います。まんじゅうは中も黒く、あんことごろっとしたチーズが入っています。
炭の味は特に感じませんが、もちっとした生地と優しい甘さのあんこ、チーズのハーモニーが素朴な味を奏でます。炭は健康にもよく、お土産にも喜ばれるご当地まんじゅうです。
「神社コロッケ」 ソース・青のりの風味と食感がたまらない伊勢崎ローカルフード
群馬県の南部に位置する伊勢崎市は古くから絹の生産が盛んで、「伊勢崎銘仙」という織物が有名なエリア。「神社コロッケ」は伊勢崎市民に古くから愛されるローカルフードです。
伊勢崎神社の歴史は古く、1213年に創建されたと言われています。神社コロッケは神社の前でコロッケ屋さんが屋台で販売していたことが名前の由来。地元の小学生などのおやつなどとして、古くから伊勢崎の街中で親しまれてきました。
こちらは伊勢崎市の和菓子店むらさき庵の神社コロッケです。通常のコロッケに比べて少し平らで一見ハムカツのようなフォルムをしています。じゃがいもと青のり、小麦粉でできたあんにパン粉をつけて揚げ、たっぷりソースをかけたもの。
一口食べるとまずソースと青のりの風味が口の中に広がります。まずコロッケの弾力に驚き。そして青のり、ソースの香ばしさがたまりません。伊勢崎市内のお菓子屋さんや農産物直売所などで購入できます。
むらさき庵
住所:群馬県伊勢崎市昭和町1616−5
電話:0270−21−6656
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月・日曜日、祝日
HP:http://murasaki216656.blog.fc2.com
住所:群馬県伊勢崎市昭和町1616−5
電話:0270−21−6656
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月・日曜日、祝日
HP:http://murasaki216656.blog.fc2.com
高崎市は榛名山や観音山ファミリーパークなど観光や縁起物の福だるまでも知られる群馬県を代表する都市の一つです。近年、移住したい都市としても人気を博しています。
そんな高崎市のソウルフードといえば「オランダコロッケ」。誕生のきっかけは高崎市が2000年に市政100周年を迎えた際に開催されたオランダフェスタ。オランダを代表する食材のチーズを使ったメニューを市内の食肉関連店が共同で考えたグルメで、20年以上経った今でも愛され続け、高崎市内の複数精肉店でオリジナルのオランダコロッケが作られています。
こちらは「寺西精肉店末広支店」のオランダコロッケ。形は一見普通のコロッケのようですが、中にはとろーり濃厚なチーズが入っていて、じゃがいもとのハーモニーがたまりません。揚げたての熱々オランダコロッケは絶品ですよ。
寺西精肉店末広支店
住所:群馬県高崎市末広町66
電話:027−323−5998
営業時間:9:00〜19:00頃
定休日:日曜日・祝日
ツイッター:https://twitter.com/teranishi29?s=21&t=QPc0iplt-btBloTIaeGpeA
住所:群馬県高崎市末広町66
電話:027−323−5998
営業時間:9:00〜19:00頃
定休日:日曜日・祝日
ツイッター:https://twitter.com/teranishi29?s=21&t=QPc0iplt-btBloTIaeGpeA
「かちどりもち」 とり肉ともちが奏でる、たまらぬ美味しさ! 新町ローカルフード
高崎市の中でも新町地区はかつて厩橋(うまやばし)城の滝川氏と小田原城の北条氏が激しい戦いを繰り広げた神流川合戦が行われ、その後宿場町として栄えた歴史ある街です。陸上自衛隊新町駐屯所もあり、桜が満開を迎えるころには例年お祭りも開催されることでも知られています。
神流川合戦にちなんで考えられた必勝祈願も込められたローカルフードの「かちどりもち」。新町にある「とり料理たなか」で作られています。
こちらがかちどりもち、特製のもちと一口サイズの鶏肉を交互に串に刺し、油で揚げてたっぷりのお醤油タレをかけたもの。昭和3年創業の鳥料理店が生み出し、「勝つ」という縁起担ぎからこの名前がつけられ、街の人に愛されてきました。店主さんがなくなり、一旦はその味が途絶えてしまいましたがご家族が復活させた名物料理です。
甘じょっぱいタレと鶏、もちのハーモニーがたまらない一品。衣にしっかり染み込んだ醤油だれの味わいがなんともたまらないおいしさ。ご飯のおかずやおつまみ、おやつにもピッタリ、一度食べたら病みつきになります。
文・写真:Nico
※店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容です。
※店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容です。