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材料3つの簡単郷土料理。神様へ供える「豆しとぎ」を作ってみよう

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自炊の中でも、お菓子作りは初心者には難しい……というイメージがある。だからこそ簡単に作れるキットやミックス、ツールが重用されるのだろう。特に和風のお菓子を作るハードルは高いかもしれない。しかし、地方には簡単に作れる、昔ながらの郷土料理のお菓子がたくさんある。今回は、東北地方で「神に捧げるお菓子」として作られている「豆しとぎ」を紹介しよう。

目次

豆しとぎとは

豆しとぎとは、青森県南部および岩手県北部で食されている生菓子。潰した青大豆に米粉と砂糖を入れて練ったシンプルさが特徴だ。

「しとぎ」とは、コメを潰して粉にして作ったもちのことを指す。現在の「もち」の原型とも言われ、全国的に神前に供える食べ物として作られていた。

豆しとぎが作られている青森県南部・岩手県北部地域は、東からの冷風である「やませ」によって、コメの収穫が少なかった。そのため豆類でカサ増しをしたものと考えられる。貴重なコメを節約する地域の知恵だろう。

ハレの日に神様にお供えする食べ物として作られた豆しとぎ。旧暦12月12日には山の神様にお供えし、春先にはうぐいすを呼ぶということで作られていたと言う。

使う豆は青大豆がメジャーだが、黒大豆、黄大豆となんでも良い。今回は枝豆を使った「豆しとぎ」を作ってみることにしよう。


豆しとぎのレシピ

レシピ

材料(小さな円形4つ分)

豆しとぎ

米粉 28g
枝豆 1カップ
砂糖 20g
塩 ひとつまみ

作り方

  1. 枝豆を外皮と薄皮を全て外し、すりこぎやフードプロセッサでペースト状にする
  2. 米粉と砂糖と塩を加えてまとまるまでよく練る
  3. 円形に成形したら冷蔵庫で1時間程度冷やす

実食

豆しとぎ

そのまま食べると、もっちりとしたすあまのような食感の中に豆の風味が広がり、素朴ながら食べ応えのあるお菓子。表面をフライパンで軽く焼くと風味が代わり、香ばしさも合間ってまるでソフトクッキーとまんじゅうの中間のようなお菓子になる。

豆しとぎ

生菓子なので保存には向かず、できればその日中に食べてしまった方がいいだろう。簡単に作れるので、食べたい日にさっと作るメニューとして最適だ。ほっくりもっちりした味が欲しい日に素早く作って素早く食べると良いだろう。

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