ようやく梅雨が明け、今年も夏がやってきた。この時期は気温が上がれば上がるほど、かき氷やアイスクリームなど冷たくてさっぱりしたものが食べたくなる。そんな暑い夏にぴったりの、さっぱりレモンシャーベットのレシピを紹介する。材料はレモンとはちみつだけで手順も簡単。さらに使い終わったレモンの皮を、捨てずに再利用する家事アイディアもあわせて紹介する。
レモンの出荷量日本一は広島県
スーパーなどでレモンを購入する際、産地を確認したことはあるだろうか?外国産だけでなく国産レモンが店頭にあれば、ぜひ産地を見てみてほしい。なぜならそのほとんどが「広島県産」の可能性が高いからだ。実は調べてみると国産レモンの収穫量・出荷量は、どちらも日本全体の約50%を広島県が占めていた。
全国 レモン収穫量8259.4t、出荷量6421.9t
広島県 レモン収穫量4789.5t、出荷量3246.6t
〔平成29年産 特産果樹生産動態等調査/農林水産省より〕
そのため近年では広島県の土産物店に行くと、全国的にも有名なもみじ饅頭よりも、さまざまな種類のレモン土産(お菓子、調味料、雑貨など)の方がよく目にするようになった。香川県の「うどん県」に対して、広島県は「レモン県」と言えるのではと思うほど、レモンを県の特産品として大きく売り出しているようだ。
レモンシャーベットの作り方
そして今回はその広島レモンを使い、夏にさっぱり食べられるレモンシャーベットの作り方を紹介する。
[材料](二人分)
- レモン 1個
- はちみつ 大さじ1(お好みで調整)
- 水 100CC
[作り方]
1.レモンを半分に切り、レモン汁を搾る
2.ボウルに水とはちみつを入れ、混ぜておく
3.絞った果汁と2を混ぜ合わせ、冷凍庫で凍らせる
4.もし余裕があれば、凍らせている途中で数時間に1回かき混ぜるとカチカチに凍らずにすむ。あとは盛り付ければ完成だ。
今回のレシピは生のレモンを使ったことで、市販のレモン汁を使うものと比べて、レモンの香りや風味がより一層感じられるシャーベットができた。また材料もシンプルかつ添加物も入っていないので、暑い時期は毎日でも食べたくなるアイスクリームをレモンシャーベットに置き換えれば身体にも優しいだろう。
夜に材料を混ぜ合わせて冷凍庫に入れておけば、翌朝には完成している「凍らせるだけレシピ」。今回のレシピはレモンの酸味をしっかり楽しめる味だったので、甘いシャーベットが好きな方は途中で味見をしながら微調整し、楽しんでほしい。
レモンの皮は捨てずに家事に活用!浸けおきで茶渋がきれいに取れる家事アイディアを紹介
レモンの皮を使った家事アイディア
そして今回はレモンシャーベットを作って終わりではなく、搾り終わったレモンの皮を使った家事アイディアも紹介する。実はレモンは家事やお掃除にも万能なアイテムで、今回はマグカップなどの陶器についてしまった「茶渋をキレイにする方法」を試してみた。
まず茶渋がついたマグカップに、搾り終わったレモンの皮と水を入れ、半日~1日置いておく。すると、汚れを落とす効果があると言われている「リモネン」というレモンの皮に含まれる成分が、茶渋もキレイに落としてくれるという。
そして6時間ほど置いておいたマグカップ(写真下)を見てみると、周りの茶渋はかなり薄くなっていた。しかしカップ底の茶渋は頑固で取れていなかったため、試しに食器用スポンジで擦ってみると、きれいに茶渋を取ることができた。普段は擦っても擦っても取れない茶渋が、シャーベットを作った後に残ったレモンの皮と水を入れ、放置しておくだけできれいになるならありがたい。
さらにレモンを浸けておいた水は、ガスコンロの油汚れもきれいに落とすことができた。食べ物を扱う場所の掃除には、合成洗剤よりも安心して使えると感じた。
果汁や果肉はレモンシャーベットに使い、搾り終わった皮は家事に使う。ぜひレモン一個を、最後まで余すところなく活用してみてほしい。