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種類豊富な岡山のぶどうを食べくらべ。たくさんある時の簡単レシピも紹介

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果物王国・岡山の秋。これからさまざまなフルーツが旬を迎えるゴールデンシーズンだが、今まさに食べ頃なのがぶどう。岡山ではたくさんの品種が生産されておりスーパーでも数種類売られているが、直売所ともなれば十数種類がずらりと並ぶ圧巻の光景を目にすることができる。今回はそんな中から筆者が選んだ6種類のぶどうを食べくらべ、特徴や味、香りの違いをレポート。また、ぶどうがたくさんある時に試して欲しい簡単レシピも紹介する。

目次

岡山市中心部の直売所でも十数種類が揃う

9月上旬に訪れたのは、JA岡山の農産物直売所「はなやか中央店」。場所は岡山市北区大供表町、近隣に岡山駅や市役所などがある中心地である。
ぶどう売り場は贈答用と家庭用にコーナーが分かれており、今回はいろいろな種類を食べくらべてみたいので迷わず家庭用コーナーへ。まず驚くのがその種類の多さなのだが、1列全部がぶどう売り場で、しかも衝立を隔てて両サイドにびっしり、十数種類のぶどうが所狭しと並んでいる。棚の上には、品種や特徴が紹介された手書きのポップがこれまたずらり。味の好みや大きさなどで、どれを食べようかと選ぶ時間がまた楽しい。
今回は、定番人気の品種から新しい品種まで、6種類をセレクト。それぞれの特徴とともに味をレポートする。

はなやか中央店
十数種類のぶどうが並ぶ「はなやか中央店」。開店時間の午前9時を少し過ぎた頃でも、すでに品数が減って棚の地の面が見えているところも。

 

食べくらべの前に、美味しい食べ方をチェック

  • 冷蔵庫に長時間入れない。食べる1時間ほど前に冷やす
    ぶどうを買ってきてとりあえず冷蔵庫に入れる、という人も多いのでは。実はこれ、美味しく食べるにはやってほしくない行動だ。冷蔵庫に入れておくと傷みが進んでしまうので、食べる前に1時間ほど冷やすのがベター。保存は冷暗所か、冷蔵庫の場合は野菜室が良い。
  • 房の上の方からではなく下の方から食べる
    ぶどうは甘みが上の方に溜まりやすい。1房まるごと食べる場合は、先に甘い方から食べると食べ進むごとに甘みが足りなく感じるため、甘みが少ない先端の方から食べ始めた方がより美味しく食べられる。
ぶどうの食べ方
房の上の方が甘い。

6種類のぶどうを食べくらべレポート

定番人気や伝統ある品種、新しい品種まで、6種類の特徴と味を紹介。

定番人気「ニューピオーネ」(黒系)

ニューピオーネ

【特徴】
「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を交配し育成されたもので、「大粒、種無し、甘い」と三拍子そろっており、幅広い層に人気の品種。
【実食】
ジューシーな甘みがあり、親しみ感のあるぶどうの味。種がなく皮から実がスポッとはずれて口に入るので、子どもにも食べやすい。

100年以上も生産されてきた「マスカット・オブ・アレキサンドリア」(緑系)

マスカットオブアレキサンドリア

【特徴】
岡山県で明治時代から生産されており、日本一の生産量(全国生産量の90%)を誇る。多くの品種の親となっている高級ぶどうで、気品ある豊かな味と香りが特徴。
【実食】
甘さがしつこくなく程よい酸味も感じる。口に入れて噛んだ瞬間に品の良い香りが鼻に抜け、ワインを飲んでいるかのよう。

新世代の人気品種「シャインマスカット」(緑系)

シャインマスカット

【特徴】
「安芸津21号」と「白南」を交配し育成されたもので、2006年に品種登録された新しい品種。甘くて種がなく皮も食べられる。
【実食】
甘みがしっかり感じられる。皮ごと口に入れるとパリッと弾けるような食感。皮は薄く実はしまっていて、サクッとした歯ごたえが新しい。

大ぶりで食べごたえ十分「クイーンニーナ」(黒系)

クイーンニーナ

【特徴】
「安芸津20号」と「安芸クイーン」を交配し育成されたもの。種無しで粒は「ピオーネ」より大きく、1房のボリューム感がある。
【実食】
甘みが強く、酸味はそれほど感じられない。実は程よく硬さがありプリプリっとした歯ごたえがある。1粒が大きくて満足感が高い。

鮮やかな赤が美しい「ゴルビー」(黒系)

ゴルビー

【特徴】
「レッドクイーン」と「伊豆錦3号」を交配し育成されたもので、皮の鮮やかな赤い色が特徴。種無しで実はやや硬め。
【実食】
甘さは程よくほのかな酸味が感じられる。口に入れて噛むと、シャクシャクと音がするくらいしっかりとした歯ごたえがある。

大きくて甘い「翠峰」(緑系)

翠峰

【特徴】
「ピオーネ」と「センテニアル」を交配し育成されたもの。粒が大きくて、品のよい甘さがあり酸味は控えめ。種は無し。
【実食】
優しくまろやかな甘みで、大ぶりなので食べごたえがある。実は柔らかくて、1粒を食べ終わるとほのかに余韻が残る。


ぶどうがたくさんある時の簡単レシピ

ぶどうは冷凍保存して食べられる

岡山在住の人は普段からたくさん購入することもあるが、他県でも贈り物や、最近だと「ふるさと納税」の返礼品などでぶどうをもらうこともあるのでは。
量が多い場合は冷凍保存後に解凍して食べることも可能だが、冷凍ぶどうを使った簡単で美味しいデザートを「JA岡山」のサイト「はなやかオンライン」から紹介したい。
 

冷凍ぶどうで作るジェラートのレシピ

ぶどうのジェラート

材料(2人分)

  • ブドウ 250g
  • 牛乳 50cc
  • 砂糖 大さじ1
  • レモン汁 適量

作り方

  1. ブドウは皮を剥いて凍らせておく。
  2. ミキサーに1と牛乳、砂糖、レモン汁を入れて混ぜる。
  3. 完成!!

    JA岡山 「はなやかオンライン」より引用

JA岡山 「はなやかオンライン」ではニューピオーネを使ったレシピを紹介しているが、今回は「シャインマスカット」を使って作ってみた。また、2はミキサーではなくブレンダーで混ぜても作ることができた。

【実食】
シャインマスカットの甘さがミルクのまろやかさとマッチし、濃厚でいて品の良い後味に仕上がった。ぶどうの品種や好みによって砂糖の量を調節したり、または入れなくてもぶどうそのものの甘さが味わえる。
今回はブレンダーでしっかりと潰して混ぜ合わせたが、実を少し残せばシャインマスカット特有のサクサクとした歯ごたえも楽しめそう。

岡山はもちろん、他にもぶどう自慢の県はある。旬のこの時季にぜひ品種や産地で食べくらべを楽しんでみてほしい。たくさん手に入った時は冷凍してジェラートにすれば、ちょっとしたおもてなしにも良さそうだ。

 

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