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日本の日常は、海外では奇跡…そんな奇跡を求めてノマドはグローバルワーケーションにやって来る…【ローカル×ワーケーション㉔】

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【ソトコト×日本ワーケーション協会連載】ソトコトと日本ワーケーション協会がコラボして、各分野、各地域で活躍するワーケーション推進者をゲストに迎えて、毎回対談。ワーケーションにおける現在地や未来の展望を語ります。
第8回目のテーマは、グローバルワーケーション。海外から日本にやってきてワーケーションしている外国人ワーカーが昨今増えているということで、そんな日本のデジタルノマドの状況についてヒモ解いていきます。ゲストは大阪のコワーキングスペースを運営するThe DECK株式会社代表取締役CEOの森澤 友和さん、静岡県下田市を拠点に活動するELENTO合同会社代表の塚田絵玲奈さん。このお二人に日本ワーケーション協会代表理事、入江氏が聞き役となり、前編、中編、後編の3編に渡って、迫ります。(前編)

Wi-Fi環境とパソコンがあれば、世界中どこでも仕事ができる時代だから…

ソトコト デジタル環境とツールを駆使して、世界中を旅をして移動しながら働く人たちを、デジタルノマドと呼びます。まさに現代の遊牧民。そんなデジタルノマドが増えている…ということで、今回のテーマは「グローバルワーケーション)について。

入江 最近、日本のあちこちで海外のデジタルノマドを見かけるようになりました。私の拠点の京都でもデジタルノマドたちに、カフェや町中で出会うことがとても増えました。ワーケーションの空気がグローバルに変わりつつあります。

森澤 私が大阪の本町でやってるコワーキングスペース「The DECK」も、利用者の半分が外国人なんて日も珍しくなくなりました。単なる「観光のついで」ではなくて、「働く」がベースにあって合間に観光という来日外国人が増えました。数ヶ月単位で日本に滞在して、私が運営するワーキングスペースをベースにワーケーションしています。

塚田 私の拠点である静岡県下田もグローバルワーケーションが熱いです! 今、「友だち作りを軸に、地域と世界が繋がる」というコンセプトのもと「TADAIMA SHIMODA」というプロジェクトを進めています。デジタルノマド向けの1か月間の交流プログラムや、下田に「試住」して10種のリモートワークを「試職」する「Nomad Experience」などを開催。いくつかの企画が現在進行中です。こうしたプロジェクトがきっかけとなって、世界中から面白い人たちが下田に集まってきているんです。

塚田さんが企画運営をする2024年11月に
静岡県下田市で開催された
1か月間の交流プログラム「TADAIMA SHIMODA」。
世界15ヵ国、国内17都道府県から計121名が参加。

地域でデジタルノマドを誘致、推進するお二人…強い思いと体験が原動力!

入江 何がきっかけで、グローバルワーケーションを推進し始めたのですか?

森澤 僕は20代でイギリス留学、その後、世界を回り、MBAも取得して、「そのまま海外で働きたい!」と思っていました。しかし、ビザの壁に阻まれて、海外で働く夢破れて帰国…そんな苦い経験をしました。だから、日本にやって来て、働く環境を整えている海外からのデジタルノマドに大リスペクトしています。僕ができなかったことを日本でやってる! なら私が運営するワーキングスペースを軸に、全力で応援したいというのが原動力です。

森澤さんが運営する
大阪のワーキングスペース「The DECK」では、
大阪や関西のコミュニティとつながる
ミートアップイベントを開催。
地域とデジタルノマドをつなげる「応援」が日常化。

塚田 私は10代の頃から「独立して、誰と働くか、どこで働くか、自分で決められる人生」が目標でした。その先にノマドという生き方がたまたまあった感じ。欧州を回っていましたが、コロナ禍で日本へ帰国。そこで日本を回っている時に出会った下田の人たちが、私の拙いアイデアにも「いいじゃん、やっちゃいなよ!」って、フラットに背中を押してくれたんです。そんな地域性に惚れて、「この場所で、大好きな人たちと世界の友人を繋げていけたら楽しそう!」と。で、デジタルノマド誘致を下田で始めたんです。

日本の「当たり前の日常」に惹かれて、海外からノマド的に日本にやって来る…

入江 お二人の話を聞いていると、海外のデジタルノマドたちは日本の景色を楽しむというより、その土地での「過ごし方」そのものを重視していると感じます。

ソトコト ですね。「観光客」として地域を訪れるパターンと、デジタルノマドとして滞在するパターンでは、関わり方にどのような違いがあるんでしょうか?

森澤 もちろん、どちらもパターンも、地域にわざわざ来ていただいている大変に大切でありがたいことです。違いを挙げるとすれば、観光の場合は「その土地ならではの非日常」を楽しみたい…。デジタルノマドの場合は「その土地での日常の体験」に重きを置いている点かもしれません。海外からのデジタルノマドの方たちは、異文化の中で皆自分の価値観を押し付けたりすることがありません。地域の環境と文化に興味とリスペクトを持って、自然と地域に馴染んで、「参画」している感覚です。

入江 そう、彼らは「お客さま扱い」されるよりも、その地域に溶け込み、深く知ることに重きを置いていると感じます。その地域で自分に何ができるかを模索し、そこに喜びを感じるのではないでしょうか。

塚田 「安全性」に感動されることも多いです。夜に一人で歩ける、パスポートを落としても、ちゃんとお忘れ物窓口に届いている…日本人の「当たり前」が、彼らには驚異的な価値として映っているようです。

入江 日本人が当たり前と思っている日本の日常が、実は海外の人にとってはとてつもなく素晴らしいこと…世界が求めている「豊かな生き方のヒント」が、日本の日常に詰まっている。デジタルノマドは、それを再発見しにくる「生活者」なんです。(中編に続く)

冬の白浜を知ってほしいという、
地元の人たちの熱意から生まれた
「Digital Nomad Week SHIRAHAMA 2025」。
デジタルノマドたちは積極的に
地域に関わろうとアクション。
その姿勢に地域の方からも感謝の言葉が。

【入江 真太郎 プロフィール】
一般社団法人日本ワーケーション協会代表理事。長崎県生まれ。阪急交通社等を経て、2020年7月に同協会を設立。公私合わせて全国を飛び回り、新たな働き方・生き方を提案している。

【森澤 友和 プロフィール】
The DECK株式会社代表取締役CEO。高知市出身。外資系製薬企業等を経て、海外留学しMBAを取得。大阪でデジタルファブリケーション機材を備えたコワーキングスペースを運営。「Make It Happen」を掲げ、起業支援に従事。関西Beyond the Community代表も務める。

【塚田 絵玲奈 プロフィール】
ELENTO合同会社代表。「TADAIMA SHIMODA」ファウンダー。外資系PR会社を経て、海外でノマド活動後、静岡県下田市へ移住・起業。現在は下田を拠点に世界中を旅しつつ、グローバルPRやノマド誘致を通じ、地域と世界を繋ぐ活動。

【一般社団法人日本ワーケーション協会プロフィール】
ワーケーションを通した「多様性が許容される社会実現」を目指し2020年7月に発足。300を超える会員(自治体・企業・個人)とともに、様々な取り組みを行っている。

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