すべての子どもたちが楽しく遊べることを目指す「インクルーシブ公園」が、各地で増えてきている。その先駆けとなったのが、東京都世田谷区の都立砧公園の一角にある「みんなのひろば」だ。広場には、車いすでも楽しめる形状のものや視覚や聴覚などに配慮したインクルーシブ遊具が並び、段差のない園路沿いには高さや形状の異なる数種のベンチなどを設置。全体がユニバーサルなデザインになっているのだ。都立公園でも初の試みで、広場の整備にあたってはスペシャルニーズのある子どもの保護者など、さまざまな人々や団体にヒアリングを重ねたそう。
そんな「みんなのひろば」は、大人から見ても楽しそうで、遊び方も一通りではない珍しい遊具に子どもたちも夢中。そして遊びのなかで、子どもたちは一人ひとり違う見た目やコミュニケーション方法、運動の仕方などに気づき、驚き、認めていく。どんな子どもも自分なりに楽しめる公園は、きっとみんなで遊ぶ楽しさも倍増だ。
さとうようこ
東京都在住のフリーライター。公園や水辺が大好きで、Googleマップで近所の小さな公園を見つけ出すのが趣味。動物と触れ合える公園が、都市部にもっと増えてほしいなと願っている。
東京都在住のフリーライター。公園や水辺が大好きで、Googleマップで近所の小さな公園を見つけ出すのが趣味。動物と触れ合える公園が、都市部にもっと増えてほしいなと願っている。
photograph by Tokyo Metropolitan Park Association text by Yoko Sato
記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。