“共生と循環のまち”で、“ほしい暮らし”を実現する。

“共生と循環のまち”で、“ほしい暮らし”を実現する。

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2022.11.04

東北のことを知るきっかけをつくり、東北ファンを増やすための取り組み「Fw:東北 Fan Meeting」(フォワード東北ファンミーティング)では、東北への移住をテーマとしたオンラインイベント「東北暮らし発見塾」を開催しています。2022年度第5回の舞台は宮城県・南三陸町。「“いのちめぐるまち”の暮らしとなりわい」というタイトルで行われ、19名が参加しました。

「いのちめぐるまち」を体現する森・里・海の取り組み。

まず、インプット・トークとして、佐藤仁・南三陸町長から南三陸町の魅力や取り組みについて紹介があり、『南三陸町移住・定住支援センター』の上野英律さん、『ソトコト』編集長の指出一正、ファシリテーターの『エイチタス』代表・原亮さんを交えてトークが繰り広げられました。

写真右上から時計回りに、佐藤仁・南三陸町長、『南三陸町移住・定住支援センター』の上野英律さん、『ソトコト』編集長の指出一正、ファシリテーターを務めた『エイチタス』代表の原亮さん。
現地会場は南三陸町役場1階の交流スペース「マチドマ」。三陸沿岸でつくられている神棚飾り「きりこ」の様式を真似た切り紙アートが飾られている。

「南三陸町では、『森 里 海 ひと いのちめぐるまち 南三陸』というビジョンを掲げ、循環型社会を目指しています」と佐藤町長。続いて上野さんが、「『南三陸BIO』というバイオガス施設では、生ゴミなどからバイオガスと液体肥料をつくり、その肥料を利用して『めぐりん米』というお米をつくっています」と取り組みを紹介しました。それに対して指出は、「まさに“いのちめぐるまち”ですね。南三陸町は、サーキュラーエコノミーを先取りして町づくりを行ってきたという印象があります」とコメント。佐藤町長は「エコタウンへの挑戦は、官と民の連携があってこそ。民間の力のおかげで、ここまで進めてこられました」と強調しました。南三陸町は、資源循環型の取り組みが評価され、昨年、環境省主催「第9回グッドライフアワード」で環境大臣賞地域コミュニティ部門を受賞しています。

生ゴミからつくった液肥で育てた資源循環型のお米「めぐりん米」の田んぼ。

南三陸町はまた、適切で持続可能な森林管理を認証する「FSC認証」と、環境や地域社会に配慮した養殖業に対する「ASC認証」を取得しています。「これら2つの認証を取得している自治体はほかにないと思います。国際認証というとハードルが高いように思われますが、挑戦してみて、やればできるということがわかりました。まちの財産を増やしていくため、次は、ビーチやマリーナの国際環境認証『ブルーフラッグ』の取得を目指しています」と佐藤町長は話します。

「ブルーフラッグ」の認証取得にチャレンジしている海水浴場「サンオーレそではま」。

さらに、南三陸町の中心に位置する志津川湾は、藻場の多様性や希少な水鳥の越冬地であることが評価され、2018年10月に「ラムサール条約湿地」に登録されました。それについて指出は、「人間以外の生物の豊かさが担保できているということですね。南三陸町には本質的な豊かさがあり、そのことは移住を考えている人たち、特に若者に響くと思います」とコメントしました。

ラムサール条約に登録されている志津川湾では、カキ、ギンザケ、ワカメ、ホタテ、ホヤなどの養殖が行われている。

自分の居場所が見つかり、「好き」を実現できるまち。

続いては移住経験・支援者のみなさんの自己紹介に。『南三陸研修センター』で研修コーディネートなどを行う浅野拓也さんは、ボランティア活動や被災地での取材活動を経て2014年に移住。映像撮影、編集、デザインなど、多彩に活躍しています。「自分の『好き』が仕事になるのが南三陸のよさ。地方だからこそ逆に世界が広がり、できることが増えてきたという実感があります」。

移住経験・支援者のみなさん。写真左から『新みやぎ農業協同組合』の佐藤茜さん、『南三陸町観光協会』の西田早織さん、『南三陸研修センター』の浅野拓也さん。

2017年に神奈川県から移住した佐藤茜さんは、農協に勤めるかたわら、『南三陸ビーチアルティメット実行委員会』の委員長として、毎年9月にビーチアルティメットというスポーツの大会を開催しています。「南三陸のよさは、四季折々のおいしい食べ物と、家族のような仲間ですね。大好きなビーチアルティメットを通して、南三陸の魅力を発信し、多くの人に来てもらえたらと思っています」と笑顔を見せました。

フライングディスクを使ったチームスポーツを砂の上で行う「ビーチアルティメット」。「ビーチだと走力差が出にくいので、男女が一緒に楽しめます」と佐藤さん。

3人目は埼玉県熊谷市出身の西田早織さん。転職先のベンチャー企業で南三陸町に派遣され、3か月の滞在予定が、気が付けば2年に。「観光の仕事をしながら、プライベートでは、地域内外の人との出会いを楽しんだり、イベントを企画したりと、南三陸町での暮らしを満喫しています!人と人をつなぐマッチングアプリのような存在になりたいですね」と話しました。

また、『南三陸町移住・定住支援センター』の上野英律さんもあらためて自己紹介しました。東京出身で、ボランティアをするために三陸地域を何度か訪れ、7年前に東京から東北へ移住した上野さん。仙台、塩釜、石巻を経て、4年前に南三陸町にやって来ました。「南三陸町の『いのちめぐるまち』というコンセプトがすばらしいと思っています。生産者と距離が近いところが東京にはないよさですね」。

『南三陸町移住・定住支援センター』のスタッフたち(中央が上野さん)。「移住に限らず、何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。南三陸にいらした際には私たちがご案内します!」と、頼りになる存在だ。

移住者の自己紹介の後は、参加者を交えての「ブレイクアウト・セッション」。移住者と参加者が小グループで交流を行い、移住の経緯やまちの様子、仕事のことなど、参加者たちは熱心に質問を投げかけていました。移住者からは、「『移住したいけれど、自分に何ができるかわからない』という相談が多いのですが、地域だからこそ光るスキルがあります」「まずは気軽に来てもらって、うまく自分の役割を見つけていってもらえたら……」などのコメントもありました。

ブレイクアウト・セッションに顔を出していた指出は、「南三陸には、かっこよくて素敵な若い移住者がこんなにいるんですね。マクロな視点とニッチな部分で町の話をしているのが印象的で、みなさんまちのことをよく知っているんだな、しっかり関わっていらっしゃるんだなと思いました」とコメント。そして、「南三陸町は他者を温かく迎え入れてくれるので、だれもが安心してまちに入っていくことができます。『森 里 海 ひと いのちめぐるまち 南三陸』というすばらしいビジョンを掲げ、移住者も含めてみんなでまちの未来をつくっているということが伝わってきました。南三陸町の今後、次のステップを楽しみにしています」と締めくくりました。登壇者も参加者も熱量が高く、南三陸愛にあふれる2時間でした。

「震災復興祈念公園」と『さんさん商店街』をつなぐ中橋は、復興のシンボル。隈研吾氏のデザインで、南三陸杉をふんだんに利用している。

今回の「結びの一言」は、佐藤町長のコメントより!

南三陸町の移住者にはユニークな方が多く、それぞれのフィールドで活躍されています。また、移住者を受け入れる地元の人たちの度量もすごいと思います。東日本大震災後に、延べ15万人ものボランティアを受け入れたこともあり、町外の人々とのおつき合いに慣れていったのです。移住者と地元の人のコラボレーションも盛んで、一緒にまちをつくっています。

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次回「東北暮らし発見塾(宮古校)」は11月21日(月)19:00~開催予定! 参加申し込みや最新情報は「Fw:東北 Fan Meeting」のfacebookページTwitterをご覧ください。

text by Makiko Kojima