命のサイクルが生まれる場所。読谷村・宇座のプランテーションリゾート「ジ・ウザテラスビーチクラブヴィラズ」
読谷のプランテーションリゾートで命のサイクルが生まれています。
沖縄本島中部、読谷村の海に面した地域は、一面サトウキビ畑が広がる静かなリゾートエリア。
そんな読谷村の宇座にあるプランテーションリゾート「ジ・ウザテラスビーチクラブヴィラズ」でエシカルな取り組みを見つけました。
ジ・ウザテラスでは、開業当初よりホテルの魅力のひとつとして“食”の楽しみに力を入れており、ホテル目の前に自家農園「Our Farm」を設け、自然農法で野菜やハーブなどを栽培。レストランでの料理はもちろん、バーラウンジやカフェでのドリンク、エステで使用するバスソルトやドライハーブを使用したキャンドルやソープなどを作るクラフト教室など、様々なところで活用しています。ホテルではその取組みを“OUR FARM TO TABLE”(農園から食卓へ)と名付けています。
ローゼル(写真中)。花が咲いたあとに出来るガクをお茶やコンフィチュールなどにします。鮮やかな色味と甘酸っぱい味わいがクセになります。
ミズレモン(写真右)と呼ばれるパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)の一種。レモンという名前ですが、柑橘系ではありません。
エグゼクティブアシスタントの倉田美砂さんにお話をうかがいました。
「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズは、2016年ザ・テラスホテルズが運営する5番目のホテルとして誕生しました。ザ・テラスホテルズでは、“自然との調和・自然への回帰”というコンセプトを掲げています。もともと畑だった場所をプランテーションリゾートとして開発し、『Our Farm』は試行錯誤を重ねて理想の形には近づいてきていますが、台風などの天候の影響を受けやすいもの。常に安定した生産とはいきませんが、少なくとも1種類は『Our Farm』で収穫されたものを使うようにしています。またレストランの料理に使われる野菜すべてを自家農園のものでまかなうことはできませんので、読谷村で収穫された野菜を仕入れることで地産地消にも取り組んでいます」
ショップ&カフェでは、「Our Farm」で収穫される旬の果物で作ったスムージーを味わうことができます。
エステルームでは、ジェットスパで使用するバスソルトや、お部屋の装飾、トリートメントアフターのドリンクなど、「Our Farm」で採れた自然の恵みを至る所に使用しています。人工的に作られたものではない、自然の香りが心地よいリラックスをもたらします。
客室は全48室。すべての客室にプライベートプールが付いたヴィラタイプです。今回紹介する客室は、クラブプールヴィラ1ベッドルーム。
「お部屋では、『Our Farm』で摘んだハーブと客室のミニバーにあるお酒でモヒートなどのカクテルを作られたり、泡盛のミニボトルに農園産の島唐辛子を漬け込んで自作のコーレーグースをお土産にされたりと、お客様それぞれのスタイルで『Our Farm』の作物を使った豊かな時間を過ごされています。私達にとっては身近に感じるバナナの木やハーブや野菜、果物たちも、農園ツアーに参加された県外からのお客様にとっては新鮮な驚きと発見がありとても感動されます。そのような姿を見て、改めて「Our Farm」は私達にとって大切な宝物だと気づかせてくれました」と倉田さん。
来るたびに違う表情を見せてくれる「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ」は、日々変化をし続ける、循環型のエシカルリゾートでした。
まだまだあります!沖縄のオススメ【娯】スポット
アパレル業界でデザイナーとして働いていた店主の村田祐梨さんが2020年11月にオープンしたライフスタイルショップ。村田さんはアパレルの製造過程で発生する環境負荷を知ることで、従来の業界構造に疑問を持ち、独立して自分の店を持ちました。
「RE/AO」で扱っている約200種類のアイテムは、廃タイヤを利用したサンダルや、ペットボトルから作られたサングラス、海外の古着で作ったマルチクロスなど、いずれも地球環境に配慮したものばかり。廃棄前の古着やデッドストック生地を活用し、アップサイクルでの洋服づくりにも取り組んでいます。また、海外の貧困問題にも目を向け、アクセサリーの生産はフィリピンのセブ島に住む女性たちに技術指導を行ない、地域の雇用創出にも貢献しています。もちろん素材となる貝殻やパールは現地で天然素材。売り上げの一部を生産地周辺の貧困地域に寄付し、子どもたちの生活支援・教育支援も行なっています。
「無理をすることなく、私たちひとりひとりが毎日のお買い物や暮らしのなかで自然と“エシカルな選択”ができるようになれば、きっとより明るい未来に繋がるはず」。そんな気付きを与えてくれる「RE/AO」をぜひ訪れてみてください。
国産の素材にこだわった沖縄のオリジナルブランド“琉球帆布”やサンゴを使用したバッグを製造・販売するお店。国際通りからほど近い場所に立地する「沖縄の風」では、お客様から預かった生地をバッグへと生まれ変わらせるアップサイクルの取り組みを進めています。バッグはパンプキンタイプとトートバッグの2種類から選ぶことができ、依頼してからおおよそ1か月程度で手元に届くとのことです。沖縄旅行に出かける際、古くなってしまった思い出の1着を持っていき、バッグに生まれ変わらせることで、より長く思い出の品と共に過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか。また、バッグ以外にも端材を使ったキーホルダーなど、お土産にもぴったりのアイテムが取りそろえられています。