新しい年をハッピーに過ごしたいですね! みなさんのおうちや職場ではお正月飾りを飾りましたか? 日本には、門松、しめ飾り、鏡餅を飾る文化がありますが、いつから準備して、何日に外して「いつ」「どこで」「どうやって」捨てるかをご存知でしょうか。もったいないから捨てずに来年も使っていいの? そんな素朴な疑問を調査してみました!
処分するその前に。正月飾りの由来を知ろう!
その1:門松
その2:しめ飾り
神社や神棚などに飾られる「しめ縄」とは少し異なります。しめ飾りは、しめ縄に縁起物であるゆずり葉、橙、裏白、紙垂などを飾りつけたものです。
また、しめ縄は1年を通して張られてありますが、しめ飾りは年末年始の期間のみ飾られます。
その3:鏡餅
正月飾り、いつから飾る?
12月29日は、29日なので「二重苦」を連想させる数字であり、12月31日は年末の一夜のみ飾ることになり、葬式の一夜飾りが連想されてしまうため避けられているそうです。
反対に28日は、縁起のよい数字で末広がりを意味する、「八」が含まれることからおめでたい日とされており、飾る日としておすすめです。
正月飾り、いつまで飾る?
門松としめ飾りはとり外した後は、全国各地の神社で行われる「どんど焼き」や「お炊き上げ」などで燃やすことができます。燃やす習慣がない地域では、お塩で清めてから新聞紙などに包んで、燃えるゴミとして捨ててください。量販店などで購入した飾りにはプラスチックやはりがねなどが含まれているものもあるので、分別をしてから捨てるようにしましょう。
神社では環境を考えて、プラスチックや燃えない部分の含まれる飾りは受付していないところも増えているので、持っていく前に近所の神社に相談してみるのがいいでしょう。一般の家庭で野焼きは行えませんが、神社での焼却については法律的に例外で認められています。このため、正月飾りをどのように焚き上げるかは各神社の判断に委ねられています。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条の2
「公益上若(も)しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの」は例外として認められている。また、同施行令第14条の3では「風俗習慣上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却」も認められている。
門松やしめ飾りを焼くお祭り。どんど焼きって?
この「どんど焼き」は全国各地で呼び名が違い、「鬼火たき」「左義長」「道祖神祭(どうそじんまつり)」など、地方によって異なります。基本的にはどんど焼きは1月15日に行われますが、平日の場合は土日にずらしたりすることがあるそうですので、各地自治体にご確認ください。
あなたの街ではどんな「どんど焼き」が行われているでしょうか? 是非とも調べてみてはいかがでしょうか。
飾りは来年も使っていい?
伝統的な考えに基づくならば、正月飾りは『年神様』をお迎えする神事物なので、毎年新しいものを飾るのが一般的。一方、クリスマスツリーと同様の「飾り物」と考える場合は大切に保管して翌年も使ってかまわないでしょう。数年使って見た目が悪くなってきたら神様用ではない飾り物は、家庭用のゴミとして分別して出すのが良いでしょう。
大切なのは伝統的なお飾りの意味を知って自分がどう扱いたいかという一人一人の考え方。 環境を配慮したそれぞれのルールで物を扱うことは、個人ができるSDGsを意識した行動のひとつだと言えるのではないでしょうか。