「鯔」、この魚の名前な~んだ?
この魚の名前な~んだ?
答え:ぼら
答えは「ぼら」でした!鯔は細長い姿をした魚で、ボラ目ボラ科に属しています。成長により名前が変わる出世魚のひとつで、オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと名前が変わります。主に藻や底のいる有機物を食べて生活しています。
鯔の由来
つくりに使われている甾という漢字は「あぶら」を意味しており、鯔の幼魚のお腹には黄色い脂肪が詰まっていることから魚へんに甾で「鯔」と書くようになったのだとか(諸説あり)。鯔のほかにも、鰡や鮱と書くこともあります。
日本三大珍味のひとつ「長崎のからすみ」
鯔は匂いがキツいこともあり、釣り人の中には鯔を釣っても海に返してしまう人もいるのだとか。ですが鯔からとれる卵はからすみとして有名で、特にボラの真子は最高級品とも言われているのだそう。長崎県は日本のからすみ発祥地でも知られ、日本三大珍味のひとつに選ばれています。
「からすみ」
長崎県で有名な珍味。ぼらの卵巣を塩漬けにして乾燥させたもので日本酒とあいます。当店では生のからすみも扱っています。気になる方はいらっしゃってみてください。 pic.twitter.com/Ud66ONM2mL— 銀座和食 茶碗蒸し 吉宗 (@YosimuneYossou) September 26, 2016
今回は、鯔をご紹介しました。からすみが長崎に伝わった当初はサワラの卵で作られていました。その後、長崎に住む高野勇助という方が鯔の卵を使った製法を考案し、以後長崎では鯔の卵を使ったからすみが主流なのだそうですよ。