あなたの家にみりんはありますか? それはどこで生産されたみりんでしょうか。日本でみりんの生産量1位が何県か、その答えは……
答えは千葉県
国税庁統計年報によると、2018年は全国で87,037キロリットルのみりんが生産されています。生産量トップの千葉県は36,393キロリットル。ちなみに、2位は兵庫県の9,836キロリットルです。
(参照:「第144回平成30年度版国税庁統計年報」)
白みりん発祥の地
千葉県流山市は、白みりん発祥の地です。
みりんは、糯米と米麹を合わせて焼酎に入れ、糖化・熟成の工程を経て、圧搾をすればできあがります。みりんは現在、煮物や焼き物などの料理に甘味と旨味を加える調味料として使われていますが、当初は甘い酒として飲まれていました。
17世紀初頭に江戸川が開削されると、舟運によって江戸という大消費地と流山は直結します。また、江戸川や古利根川流域は早稲米や糯米の産地であり、江戸川の水にも恵まれるという立地条件によって、流山ではみりん醸造が盛んになります。流山で造られたみりんは、従来のみりんと比較して色が淡いことから白みりんと呼ばれています。
(引用:流山市役所ホームページより)
2014年には白みりん誕生200年記念の催し、「流山のみりん」が流山市立博物館で開催されました。流山市立博物館では、昔ながらの醸造法で使用されていたみりんの醸造用具が常設展示されています。
みりんでプリン!?
みりんというと煮物のイメージがありますが、実は洋食やスイーツとも相性がいいのだとか。流山市役所のホームページからは「みりんレシピブック」がダウンロードできるようになっています。
このレシピブックは、みりんに魅せられた市民たちのレシピから人気の高かったものを集めて作られました。みりんの魅力について、こんな声が流山市役所に届いているそうです。
「最後の味付けにちょっと加えると、全体の味がまとまる。まさに“魔法のひとさじ”」
「和食の調味料だと思っていたけど、洋食、中華、お菓子、パン、なんにでも使える万能調味料だったので、その威力に驚いた」
ここでは、みりんレシピブックの中から「砂糖なし! みりんプリン」を紹介するので、みりんの魅力を体験してみてください。
◆材料(カップ5~6個分)
みりん ・・・200ml
牛乳 ・・・200ml
卵 ・・・2個
バニラオイル・・・数滴
醤油 ・・・少々
水 ・・・大さじ1
◆ワンポイント
弱火でじっくり蒸すとなめらかになります。
◆レシピ制作
高木佐知子(takagi sachiko)
①鍋にみりんを入れ、半量になるまで煮詰めます。
②1は後がけ用シロップとして大さじ2を取り分けます。
③1の鍋に牛乳を入れてよく混ぜます。
④溶きほぐした卵を入れて、泡だて器でよく混ぜザルなどでこし、バニラオイルを入れます。
⑤耐熱容器に入れて、蒸し器で弱火で7~10分ほど蒸します。
⑥2に醤油、水を加え、レンジで600Wで20秒加熱、冷やしたプリンにかけていただきます。
今日からみりんをフルに使って、料理を楽しんでみてはいかがでしょう?