茨城県内4番目となる地域限定旅行業の株式会社ラール・アワーが、産業振興につながる優れたデザインを選出する「いばらきデザインセレクション」にて、ソーシャルデザイン部門奨励賞を受賞。地元参画型プログラムで、地域と来訪者の循環を生む新しい旅のスタイルが、社会や街づくりに貢献するデザインとして評価されました。
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「暮らしのそばを、旅しよう。」茨城南部、rall.hourの旅とは
旅の舞台は、日本最大の関東平野が広がる茨城県南西部。東京から1〜2時間圏内の距離にありながら、国内第2位の大きさである湖「霞ヶ浦」や日本百名山の双峰「筑波山」をはじめ、利根川、小貝川、鬼怒川などが広大な田園地帯をゆったりと流下する自然あふれるエリアで、コロナ下で注目されるマイクロツーリズムの旅先として注目を集めています。
ラール・アワーでは、このエリアにしかない個性的な植物や美しい風景、ここでしか味わえない食材に出会えるコンテンツを、期間限定・少人数限定でパッケージ化し、地元の専門ガイドが案内するツアーを企画運営しています。
rall.hourホームページ: https://rallhour.com/
ツアーで訪れるのは、観光スポットではなく、地域の人の営みを感じられる「暮らしのそば」にある生産現場や自然の中、日常の街の中。そして、旅の移動手段は、自転車、歩き、船、小型車両などに限定し、訪れる時間をゆっくりと演出しています。地産地消の食事はもちろんのこと、ツアー中に参加者自身が収穫した野菜を調理し、ランチタイムに味わうという体験も。ゆっくり訪ねるから、地域の「人」とのふれあいや出逢いも自然と生まれます。五感で体感した時間は、一過性ではない「地域への共感や愛着」を喚起します。
このような、ラール・アワーが提案する少人数で地域の中をゆったりとめぐる体験型ツアーは、地域活性に貢献するとして茨城県の産業デザイン賞「いばらきデザインセレクション2021」で高評価を受けただけでなく、「コロナ下でも安心して旅行を楽しめる」と、参加者からも高い評価をいただいています。
地域と来訪者をつなぐ、旅行業の「これから」
「旅」の価値観が細分化していくとともに、地域側・受入側のニーズも変化してきました。物見遊山的なスポットめぐりから、よりディープな体験・体感へ。一過性の来訪者から、関係人口としての来訪者へ。ラール・アワーでは、その双方を叶える商品づくりのため、取扱範囲をあえて狭めてローカルコンテンツに特化した地域限定旅行業に取り組んでいます。
「rall.」とは音楽用語で「自然な形でだんだんゆるやかにしていく」。社名でもある「rall.hour(ラール・アワー)」は、その地でゆるやかに時間を過ごし、地域のことをじっくり知ってもらう「時間商品」へのシフトを意味しています。
また、感染対策をしっかりと行って開催する少人数でのツアーは、コロナ下においても充実した旅を楽しむ方法のひとつです。初めて出会う人やガイドと一緒に旅をする少人数ツアーは、家族や友人との旅とはひと味違います。ラール・アワーではコロナ下においても、安全を確保しながら、新たな出会いを大切にしたツアーをご提案しています。
2022年はツアーテーマごとにシリーズ化
特に人気の高いツアーコンテンツは年間を通じて、シリーズ化。自転車、セルフヒーリング、登山、写真など、多彩なテーマを軸に、茨城南西部の自然、食や文化と組み合わせた内容となっています。趣味や興味を通じて、何度も地域を訪れてもらい、地域のファンやリピーターづくりに取り組んでいます。ツアー情報はSNSにて順次発表予定です。
一例)サイクリングツアー 2022年ラインナップ
Spring & Summer / 小貝川と桜めぐり、鬼怒川春の味覚探訪、常総サイクルトレイン
Autumn & Winter / 霞ヶ浦&筑波山Lake to Summit、秋を味わう八郷エリア など
茨城県南西地域は、日本最長級のサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が、ナショナルサイクルルートに認定されるなど、サイクリングの聖地として注目を集めています。ラール・アワーでは、地元ガイドとともに、関東平野の雄大な景色の中を走り抜けるサイクリングツアーにも力を入れています。
これまで実施したツアーの紹介ページ: https://rallhour.com/blog/