一般社団法人NIMO ALCAMOは、休職中・離職中の方がキャリア支援などのサポートつきで飲食店を運営する就労支援プログラムを実施。8月17日より2つの飲食店をオープンします。
取り組みの背景
これは、飲食店の空いている時間帯を間借りし、専門家のサポートを受けながら「アルバイトとボランティアのあいだ」という独自のワークシェア制度(※)で飲食店を運営するプロジェクト。場所を間借りするように、「しごとを間借り」することで、さまざまな働き方の相性を試し、リワークのきっかけをつくります。
台湾かき氷専門店「空白冰菓店(くうはくひょうかてん)」
空白冰菓店で提供するのは、「雪花冰(シュエファービン)」という氷自体に味がついている台湾のかき氷。杏仁の香りと烏龍茶クリームなどが合う「香杏仁烏龍冰(アンニンウーロンビン)」、氷にもソースにもマンゴー果肉をふんだんに使った「芒果優格冰(マンゴーヨゥグビン)」の2種類を提供します。
営業日:毎週水曜日(8/17〜)
営業時間:13時〜17時(L.O.16時30分)
間借り先:のがみ歯科医院(大阪市東住吉区桑津3-1-22)
バターカレー専門店「休息日のバター」
店名には、店で働く休職中・離職中のスタッフにとっても、来店いただくお客さまにとっても、無理しない休息の時間が過ごせるように。そんな意味が込められています。
提供メニューは、バターチキンカレーとインドのデニッシュパン「パラタ」のセットの1メニューのみ。そこへ試作を重ねたフレーバーバターを追加でトッピングし、味や香りの変化をお楽しみいただけます。
営業日:毎週木曜日(8/25〜)
営業時間:12時〜15時(L.O.14時)
間借り先:nimo alcamo(大阪市東住吉区南田辺1-1-10)
対話と自己理解のプログラム
プロジェクトの意義や特徴
リワークへの段階的なステップが必要な休職中・離職中の方にとって、アルバイトでさえ急激な負荷となってしまうケースがあります。本プロジェクトは、就労へ向けた実践的な機会でありつつ、参加者負荷が少ないことが大きな特徴です。
飲食店を普通に開業する場合は準備期間や休業日も家賃がかかりますが、間借りの場合は必要な時だけレンタルすれば良く、週1日というペースで働くことができます。空き店舗の間借りだからこそ、休職中・離職中の方にとってちょうどよい働き方が可能となりました。
本プロジェクトでは、「アルバイトとボランティアのあいだ」という独自のワークシェア制度(※)を導入しています。無業状態と一般就労のあいだの中間的な働き方は「中間的就労」と呼ばれますが、既存の制度としてはほぼ障害者や生活困窮者向けの仕組みしかなく、福祉サービスを利用していない人へ中間的就労の間口を広げる取り組みとなります。
雇用契約ではなく、業務委託契約を結び店舗運営を委託します。参加者には時給ではなく、売上の一部を分配する報酬制度を導入。アルバイトよりも手取りは減りますが、数人で業務をシェアすることで負担を減らし、自分達のペースに合わせて無理せず働くことを目的としています。アルバイトでは無いからこそ余白を作れ、ボランティアで無いからこそ適度な責任感が生まれる。プロジェクトでは、このワークシェア制度を「アルバイトとボランティアのあいだ」と呼んでいます。在職中で報酬が得られない参加者は、ボランティアで参加しています。参加者は業務中の怪我に備えた傷害保険に加入します。
過去のリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000088780.html
主催・助成
助成:本事業は、休眠預金を活用した新型コロナウイルス対応支援助成「若者の「コロナ失職」包括支援プログラム」を受けて実施します。