株式会社京都春秋は、京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院 大徳寺の本山と塔頭寺院数カ所の特別公開に関する企画・運営を担当しています。
今年2022年は千利休の生誕500年という節目。大徳寺には利休が活躍し晩年を過ごしたゆかりの地や、利休作庭の方丈庭園、そして利休の最期、豊臣秀吉の逆鱗に触れ切腹の一因となった場所まで重要文化財が多く残ります。
2022年10月11日から全国旅行支援の開始に伴い、多くの観光客が京都に旅行に来ることが予想されます。ディープな京都を体験する今秋訪れるべき利休ゆかりの数々の名所を一挙にご紹介します。
1ヶ月で4,500人以上が拝観!天才絵師 狩野永徳とその父・松栄筆【国宝】本堂障壁画も!
■ 千利休の切腹の一因となった場所・・・通常非公開の金毛閣が拝観できる特別企画。
■ 千利休はマルチクリエイターだった!作庭家の才能が垣間見れる「大徳寺 黄梅院」特別公開中!
■ 千利休ゆかりの地で時代に思いを馳せ一服できる侘び茶体験
茶道三千家の祖であり侘び茶の大成者として日本文化に多大な影響を与えた茶聖 千利休(1522-1591) 。堺の商家に生まれ、10代で茶の湯を学ぶと瞬く間に才能を開花させ、23歳という若さで茶会を開いたと記録が残る。のちに戦国武将 織田信長や豊臣秀吉の茶頭として仕え、茶の湯文化を京都で発展させる。また、茶の世界だけに留まらず、建築や作庭など様々な分野で類い稀な才能を発揮した。
【国宝】狩野永徳・松栄筆 本堂障壁画が5年半ぶりに“里帰り”し特別公開中!
千利休の菩提寺 大徳寺「聚光院」
公開期間:2022年9月3日(土)〜2023年3月26日(日)
9月3日(土)の特別公開開始から1ヶ月が経ち、拝観予約数は現時点で約一万件を超え、1ヶ月で4,500人以上の拝観者が全国から集まり大変盛況しています。
今回の特別公開では、桃山時代の天才絵師、狩野永徳(狩野派4代目)とその父・松栄(狩野派3代目)によって描かれた国宝・聚光院本堂障壁画全46面が京都国立博物館から”里帰り”し、一般公開されています。
2016年に聚光院本堂障壁画が聚光院に里帰りし特別公開された際は、全国から約10万人が国宝を拝観するために集まりました。永徳が手掛けた作品は兵火・破却に遭い現存するものは少なく、このスケールで残るものは聚光院 本堂のみです。 1979年に『モナリザ』が来日し展示されましたが、その際に答礼としてフランスで展示されたのが永徳の『花鳥図』でした。まさに日本美術を代表する傑作です。
特別公開概要
拝観料:大人2,000円、中高生1 ,000円(小学生以下拝観不可)
*予約優先(京都春秋HPもしくは電話受付にて)https://kyotoshunju.com/temple/daitokuji-jukoin/
特別公開場所:
【国宝】狩野永徳・松栄筆 本堂障壁画
【重要⽂化財】本堂、茶室「閑隠席」「枡床席」
【名勝】⽅丈庭園「百積の庭」
書院(千住博筆障壁画『滝』)
【重要文化財】茶道三千家の関わりを持つ「閑隠席」「枡床席」の二つのお茶室
利休の精神を汲み、明かりが極度に制限され簡素で緊張感のある設えが特徴。3畳と狭く、床柱は真っ直ぐな赤松皮付が使用されています。対して閑隠席と水屋を隔てて隣り合う枡床席は4畳半とやや広くその半畳は踏込み式の床の間となっています。床柱には曲線の赤松が使用され、天井もやや高く開放的で柔らかい空間に設計されています。
【名勝】⽅丈庭園「百積の庭」
千利休の切腹の一因となった場所・・・通常非公開の金毛閣が拝観できる特別企画。
2020年、大徳寺の方丈(国宝)の瓦屋根の葺き替えに伴って、約7年にわたる半解体修復が始まりま した。これに合わせ、修復事業へのご協力を仰ぐために寺宝展とお茶会を企画しました。長谷川等伯ら 室町時代以降の絵師に多大な影響を与えた牧谿の【国宝】『観音鶴猿図』や『龍虎図』など、日本美術 ファンにとっては垂涎ものの寺宝を展示します。
また、豊臣秀吉の怒りを買い、千利休が切腹となった一因と伝わる三門「金毛閣」(重要文化財)も普段非公開であるが、この機会に立入禁止区域から外観を拝観することできます。
場所:大徳寺
開催日時:
<前期>2022年11月12日(土)13日(日)、14日(月)
<後期>2022年11月25日(金)26日(土)、27日(日)
開催時間:10時、12時、14時(1日3席)
所要時間:約120分(伽藍案内40分、お茶会30分、寺宝拝観50分)
定員:一席最大15名(事前予約必須)
寺宝:25-30点(全てお軸)
・牧谿筆『観音猿鶴図』(国宝・前期)
・伝牧谿筆『龍虎図』(重文・後期)
・狩野永徳筆『織田信長像』(前後期)など
参加費:23,000円(税込、方丈修復へのお布施を含む)
内容:
金毛閣(重文・外観のみ)、法堂(国宝)などの伽藍を、ツアー形式で拝観(専属スタッフ)
瑞雲軒(元有栖川宮家書院)でのお茶会(大徳寺僧侶)
寺宝の拝観(一部僧侶による解説、その後自由拝観)
問合せ先 :京都春秋ことなり塾(株式会社京都春秋内)
千利休はマルチクリエイターだった!作庭家の才能が垣間見れる「大徳寺 黄梅院」特別公開中!
公開期間:2022年10月1日(土)~12月11日(日)10:00〜16:00(受付終了)
休止日:10月28日 ※法務の都合により拝観休止日が増える可能性有
拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)
特別公開場所:
千利休作庭「直中庭」
武野紹鷗好み茶室「昨夢軒」
方丈庭園「破頭庭」
【重文・複製】雲谷等顔筆 本堂障壁画
【重文】庫裡
千利休ゆかりの地で時代に思いを馳せ一服できる侘び茶体験
開催日時:2022年11月5日(土)16時30分~17時50分
体験時間:約70分 (拝観40分、お茶席30分)
参加料金:13,500円(おひとり様)/一席15名様限定
事前予約必須:定員になり次第予約終了。
https://kotonarijuku.kyotoshunju.com/experience/297.html
お問い合わせ先:京都春秋 ことなり塾 075-231-7015
席主:裏千家教授 河野 宗惠 先生
碾茶挽き、お抹茶 解説:柳桜園茶舗 伊藤 寛和 社長
茶懐石 辻留 京都店店主:平 晴彦 様
日時:2022年11月20日(日)11:00~15:00
開催場所:大徳寺 玉林院
参加費:68,000円/お一人様
*完全予約制https://kotonarijuku.kyotoshunju.com/experience/709.html