フラー株式会社(本社:千葉県柏市、以下「フラー」)は、アプリ分析プラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」で蓄積するデータを活用し、新型コロナウイルス に伴う緊急事態宣言期間中に生じた年代別のアプリ利用の変化に関するレポートを取りまとめ、オウンドメディア「App Ape Lab(アップ・エイプ・ラボ)」で公開しました。
スマホアプリのデータから社会の”今”と”新しい生活様式”をキャッチアップ
スマートフォンが幅広い世代に浸透し、人々の生活インフラとしての機能を果たすようになった今日、消費活動や行動様式の変化は、即座にスマホアプリの利用に反映されます。
コロナウイルスで厳しい状況が続く中、データを蓄積するフラーだからこそできる社会への貢献の形として、データから今の社会状況を浮き彫りにするとともに、「新しい生活様式」に基づくアフターコロナ・ウィズコロナの世界の端緒と個人・企業が生き抜くためのヒントをあぶりだそうと、緊急事態宣言下の日々のアプリ利用の年代別変化を調査することになりました。
今回調査したApp Apeのデータの一部については、NHKのBS1で5月30日(土)午後9時から放送される特集番組「BS1スペシャル コロナ危機 暮らしが変わる!ビッグデータで探る新たな生き方」で紹介される予定です。
番組概要
放送日時:5月30日(土)午後9:00~午後9:50(50分)
チャンネル:NHK BS1
タイトル:BS1スペシャル コロナ危機 暮らしが変わる!ビッグデータで探る新たな生き方
レポートのご紹介(一部):1日あたりの平均総インストール件数はコロナ以前に比べ10%増
総インストール件数(iOS・Android合算)の推移を見ると、緊急事態宣言発令後(4月7日〜5月3日)の1日あたりの平均インストール件数は平時に比べ10%増となりました。外出自粛による”巣篭もり生活”で新たなアプリの利用が加速し、人々の行動や可処分時間がオフラインからスマホアプリ上のオンラインに急速に置き換わった様子が浮き彫りになりました。
平均DAUの増加数上位20アプリを各期間ごとに見ると、それぞれのフェーズに応じたアプリ利用の変化が鮮明に出ました。
①全国一斉休校要請から緊急事態宣言直前(2月27日〜4月6日)
全国一斉休校要請から緊急事態宣言直前の期間中は、1位の「Yahoo! Japan」をはじめとするニュース系アプリが上位20アプリ中5アプリを占めました。全国一斉休校や外出の自粛要請、広がりつつあるコロナウイルスの脅威など、かつていない生活状況の変化に対し、信頼できるたしかな情報を求めてアプリを利用した様子が垣間見えます。
②緊急事態宣言発令後(4月7日〜5月3日)
緊急事態宣言発令後は、コロナウイルスの感染状況をリアルタイムで更新する「NewsDigest」の利用が急増。ニュース系アプリが上位20アプリ中6アプリと情報へのニーズが一段と高まった形です。さらに、在宅勤務や休校期間中のオンライン授業などの必要性が高まった結果、オンラインミーティングアプリ「Zoom」の利用が急増。オンラインコミュニケーションが爆発しました。
③緊急事態宣言の延長決定から宣言解除直前(5月4日〜5月22日)
緊急事態宣言の延長決定から宣言解除直前の期間中は、ゴールデンウィークなどの休日を中心に「YouTube」や「Amazon プライムビデオ」といった動画視聴アプリの利用が増大。長引く外出自粛や在宅勤務に伴う内食ニーズの増大で料理レシピアプリ「クックパッド」が利用を伸ばしたり、”オンライン帰省”やビジネス利用で「Zoom」がさらに利用を伸ばすなどの動きが見られました。
App Ape Labのレポート記事では、各年代の詳しい順位や世代の特徴などについて紹介しています。
<調査データの概要>
App Apeで蓄積するAndroid端末約15万台分のデータから各アプリの利用状況を推計。2020年1月15日〜2月15日をコロナウイルスの感染拡大前の“平時”とした上で、①全国一斉休校要請から緊急事態宣言直前(2月27日〜4月6日)②緊急事態宣言発令後(4月7日〜5月3日)③緊急事態宣言の延長決定から宣言解除直前(5月14日〜5月22日)ーーの3つの期間について、平時と比較。