国指定重要文化財である旧岩崎邸庭園にて、「旧岩崎邸で楽しむ金唐紙の世界」を開催します。洋館2階には、「金唐革紙」という貴重な壁紙が貼られた客室があり、その「金唐革紙」に焦点を当てた展示を期間限定にて開催します。
1.日時
9時~17時(最終入園は16時30分)
ヨーロッパにおいて動物の革で作られていた金唐革を和紙で再現した物です。金唐革紙は、明治の頃には欧米で高い評価を得て、日本の芸術産業として輸出も盛んに行われました。しかし、昭和初期には新技術の登場や需要の減少によって衰退、失われた工芸となってしまいました。
昭和の終わりごろ、一度途絶えてしまった金唐革紙の技術を復元しようという動きが起き、文化財関係の美術印刷を手がけていた上田尚氏(金唐紙研究所 代表)が復元に成功。一度失われた「金唐革紙」から、あらためて『蘇った』という意味を込めて「金唐紙」と呼んでいます。
2.内容
【主な展示物のデザイン(予定)】
・額絵 - 幸運を運ぶといわれる一対の花喰鳥が象徴的に配された「花喰鳥」のほか、「アカンサス」、「桐花」等
・パネル- 東京芸術劇場の貴賓室天井で使用されている「田園風景」のほか、「狩人」、「バラ文様」など
・屏風 - 百合の模様にハチやチョウ等の昆虫が繊細に描かれた「百合と昆虫」のほか、「葡萄文様」等
・風炉先屏風 - 長野県岡谷市の旧林家住宅(国重要文化財)で使用されている「鳥とアイリス」のほか、「うず巻文様」等
・衝立 - 旧岩崎邸庭園で使用された「花と曲線文様」、旧日本郵船小樽支店で使用された「菊花文様」等
3.会場
4.協力
5.新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から庭園を利用する際のお願い
・園内の混雑状況により、入園をお待ちいただく場合があります。
・こまめな手洗いや消毒をお願いします。
・体調がすぐれない際は来園をお控えください。
6.その他
旧岩崎邸庭園について
【開園時間】9時~17時(最終入園は16時30分)
【休園日】12月29日~1月1日
【住所】台東区池之端1-3-45
【交通】東京メトロ千代田線 湯島駅下車(1番出口)徒歩 約3分
東京メトロ銀座線 上野広小路駅下車(3番出口)徒歩 約10分
都営大江戸線 上野御徒町駅下車(3番出口)徒歩 約10分
JR 御徒町駅下車(北口)徒歩 約15分
京成電鉄 京成上野駅(池之端口)徒歩 約10分
※駐車場はございません。
【入園料】一般 400円 65歳以上 200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
【問い合わせ先】旧岩崎邸庭園サービスセンター 電話:03-3823-8340
【ホームページ】公園へ行こう!旧岩崎邸庭園
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html