在日韓国人の詩人と日本人写真作家の出会いを通して、大阪コリアタウンの歴史的風景と共生の歴史を伝えるこの度の展示は3月24日(金)から4月22日(土)まで開催されます。
日韓両国で文化的足跡を残した二人の作家の出会い
彼は、初の詩集「地平線(1955)」から日本の文学系の耳目を集め、1986年に第40回毎日出版文化賞、2011年に高見順賞、2015年に大佛次郎賞、そして2022年に韓国ではアジア文学賞などを受賞しました。
また、藤本巧写真作家は20歳である1970年代から韓国の風土と人々を撮影して来て、作品の社会文化歴史的価値が認定され、韓国の文化体育観光部長官賞と共に、日本の写真作品系でも名声が高い土門拳賞を受賞したりもしました。
今回の展示では、両国で芸術的価値の認定を受けた在日韓国人の詩人と日本人写真作家が見つめてきた大阪コリアタウンの姿を文学作品と写真作品を通して交差、比較、鑑賞しながら、その中で生きてきた在日韓国人と日本人の共生の歴史を知ることができます。
式と講演会など多様な連携イベントも開催
特に、93歳を超えた金時鐘詩人も開幕式に参加し、展示開催の意義を伝え、参席者の方々と展示開幕を祝い、金時鐘詩人が今回の展示に注ぐ熱情と愛着を知ることができます。
3月25日には大阪コリアタウン一帯で、藤本巧作家の写真作品の撮影場所を周り、写真に込められた当時の時代相と現在の姿を直接比較し、体験してみる野外公演会が開催されました。
まだ消えないコロナ19の予防のために参加人員を10名に制限いたしましたが、3倍を超える参加申し込みがあり、今回の展示に対する大きな関心を知ることができました。