7月1日(土)から長野県立美術館にて開催される「葛飾北斎と3つの信濃―小布施・諏訪・松本―」展において、岩松院本堂天井絵「鳳凰図」原寸大高精細複原図を展示しています。
本展では、「冨嶽三十六景」全46図をはじめとする錦絵の各揃物(「百物語」や「諸国瀧廻り」、「諸国名橋奇覧」、「千絵の海」など)や貴重な摺物、美人画や花鳥画など数多の肉筆作品の名品を通じて北斎画業の全貌を紹介しつつ、北斎芸術の代表作である上町及び東町祭屋台天井絵や岩松院の天井絵「鳳凰図」関連作品等によって晩年の小布施時代を概観します。
更に数少ない信州の風景として幾たびも描かれた諏訪湖と諏訪高島藩の家老千野兵庫の肖像画から北斎と諏訪の関係を俯瞰し、また、北斎の高弟・抱亭五清が終の棲家として居を定めた松本地域における絵師としての足跡を紐解くことで、北斎にとって信濃とは何であったのかを探ってまいります。(長野県立美術館サイトより引用)
1.NTT ArtTechnology・アルステクネの展示内容
(1)岩松院本堂天井絵「鳳凰図」の原寸大高精細複原図
およそ1,000億画素のデータで、岩松院の天井絵を忠実に再現しています。天井絵であるため岩松院では近寄って鑑賞することができない間口約6m、奥行約5mの巨大肉筆画「鳳凰図」を、展覧会場では全体から細部にいたるまでじっくりご鑑賞いただけます。
(2)解説動画
・「巨大天井絵デジタル化」(13分)
・「関係者インタビュー」(4分)
・「メイキング」(14分20秒)
※いずれも「Digital×北斎」特別展「大鳳凰図転生物語」にて上映された動画です。
(3)フローティングギガビューワー
・岩松院本堂天井絵「鳳凰図」
・岩松院天井絵原図「鳳凰図」
・岩松院本堂天井絵「鳳凰図」推定完成復原図
※岩松院天井絵線描下絵「鳳凰図」に記述のある金箔
4,400枚を再現した作品です。
2.展覧会概要
会期:2023年7月1日(土)~ 2023年8月27日(日)
休館日:水曜日 ※展示替えに伴う本展の休室日は7月31日(月)~8月2日(水)
開館時間:9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)
会場:長野県立美術館 展示室1 ・ 展示室2 ・ 展示室3
〒380-0801 長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣 城山公園内)
観覧料:一般1,600(1,500)円、中高生800(700)円、小学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、付き添い1名は無料
主催:長野県、長野県立美術館、信濃毎日新聞社、(公財)信毎文化事業財団
共催:長野県教育委員会、信越放送
後援:長野市、長野市教育委員会、長野商工会議所、善光寺、長野県芸術文化協会、
(公財)八十二文化財団、(公財)ながの観光コンベンションビューロー、JR東日本 長野支社、
NHK長野放送局
監修:安村敏信(北斎館館長)
特別協力:北斎館、すみだ北斎美術館、日本浮世絵博物館、諏訪市博物館、岩松院、NTT ArtTechnology、
アルステクネ
お問い合わせ:TEL. 050-5542-8600(ハローダイヤル) https://nagano.art.museum/
奥:岩松院本堂天井絵「鳳凰図」原寸大高精細複原図
手前:上町祭屋台(長野県宝)(小布施町上町自治会所蔵、北斎館寄託)