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伝説の大関のふるさとで見つけた手打ちらーめん恵比寿家【長野ローカルラーメン】

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豊かな自然の東御市で珠玉の一杯

目次

澄んだ空気に自然が薫る東御市

長野県の東部エリアにある東御(とうみ)市。
市の東西を流れる千曲川を挟んで北側は緩やかな南斜面、南側の地域は台地。
降水量が少なく晴天率が高いので、
夏は信州ならではで涼しく、冬は殆ど雪が降らないという暮らしやすさ。
そんな環境から、全国市区住みやすさランキングでは長野県内第1位に輝いたこともある。

気候条件がワインの醸造によく、国内で開催された先進国サミットの食事会には
毎回東御市のワインが出されるなど、知名度も上昇中である。

また、宿場町の名残を保存した海野宿は観光客には大人気、
さらには芸術家の移り住んだ芸術むらもある。

江戸時代の伝説の力士「雷電」のふるさと

水のせせらぎが聞こえるのどかな海野宿

水のせせらぎが聞こえるのどかな海野宿

そして、今、ちょっとした話題と言えば、
雷電 爲右衞門(らいでん ためえもん)
大相撲史上、最高勝率を誇った伝説の大関「雷電」のふるさとがこの東御市。
初場所で優勝した御嶽海の大関昇進は、長野県出身として227年ぶりのこと。
その227年前の力士が、雷電なのだ。

目で味わう透明感あふれるスープ

そんな東御市で見つけたお店は「手打ちらーめん 恵比寿家」
周りは田んぼで、のどかな道沿いに佇む。
さあ、雷電のふるさとで食べるとするか!
メニューはシンプルに3種類。
基本のラーメン(780円)を注文した。
シンプルなメニュー。基本はらーめん

シンプルなメニュー。基本はらーめん

注文したラーメンのどんぶりに目が奪われる。
チャーシュー、メンマ、ナルト。
これぞ、ザ・中華そばの装いである。
そして、感動するのは、なんと、透き通ったスープなのか。
このビジュアルに、胃袋が動き出した。
まさに、懐かしい中華そば

まさに、懐かしい中華そば

コクのあるスープに滑らかな自家製手打ち麺は珠玉の味

まずは、スープから。
最初にガツンと来る醤油。後からじわっと広がる甘み。
店主によれば、鶏ガラのダシに野菜の甘みを合わせているとのことだ。
かえしの醤油ダレにも生姜を効かせている。
最初に口に広がる醤油のパンチはそれなのかと。
味わい深いのは、野菜の甘みでスープの味を支えているのが感じられること。
丁寧に作られているという証でもある。

そして、自家製の手打ち麺。
中太の平打ち麺は、舌触りが優しく滑らかだ。
喉越しがいいので、どんどんと胃袋に流れ込んでいく。
この麺は、くせになりそうだ。

滑らかな手打ち麺はクセになる

滑らかな手打ち麺はクセになる

チャーシューにもこだわりがあった。
店主は、地元の精肉店のご子息とのことで、
極上のロース肉を使っている。
チャーシューに自信ありの顔を覗かせている。
そのとおり、肉の甘みがスープに溶け込むのだ。
「チャーシューメンを食べると、その甘みがもっと感じられますよ」と店主。
実際、「スープのダシは豚かな?」と感じてしまったほどである。
手打ちらーめん「恵比寿家」は、創業10年と若い。
しかし、味はかつて地元にあった人気店を継承したいと言う。
ファミリー、地域の高齢者にも支えられているお店。
取材した日は平日にも関わらず、満席で順番待ちだった。
家族が仲良くラーメンを頬張る光景は、忘れかけてしまうふるさとそのもの。
ラーメンがなかった雷電の時代には、みんなで蕎麦を頬張ったのだろうか。

店主が打つ麺は数量限定で営業時間もお昼だけ。
そのこだわりが、また地元の人を魅了するのだろう。

東御市イチオシのお店だ

東御市イチオシのお店だ

店舗情報: 長野県東御市加沢708-2
営業時間 11:00-14:30(不定休)
(材料が終わり次第閉店)
0268-55-8052(不定休のため、遠方からご来店の際はお電話でご確認を)

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