伊勢まちづくり㈱は、2021/2/15~2/21、外宮・内宮周辺で、スマホで楽しむデジタルクーポン&オーディオガイドを提供する実証事業を行います。新型コロナウイルスの影響より、外宮・内宮への参拝客数は昨年と比べ56.9%に減少。満足に観光ができない観光客、地元事業者も苦境に立たされています。そこで、紙のクーポンと観光ガイドをデジタル化。接触回数を減らし安全な観光へ。取得データは事業者へ還元、withコロナでの事業サポートに繋げています。
伊勢神宮の外宮・内宮の参拝客は、令和元年(1月~12月)、改元の影響もあり約970万人が訪れたが、令和2年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響より、約550万人と約57%に減少しました。平成25年の式年遷宮以降、平均して年間800万人が訪れていた日本でも有数の観光地伊勢も、観光客と地元事業者とも、大きな影響を受けています。伊勢を代表する観光ガイド「お伊勢さん観光案内人」の利用者数も、事業停止の期間もあり、大幅に減少しています。
そこで、伊勢市の登録DMOである伊勢まちづくり㈱は、既に行っている紙クーポン「お伊勢さんまち歩きクーポン(¥900)」事業のアップデートに着手。お客様が、紙クーポンを窓口で購入し、各店舗で引き換えるという接触回数を減らすため、全てスマートフォンで決済できるクーポンのデジタル化を行う。さらに、現在、対面式の観光ガイドが難しいことから、デジタルクーポンと連動したオーディオガイドの開発も行う。上記両コンテンツのユーザーへは、地元の対面式観光ガイドも紹介し、こちらの利用客UPも目指します。東京のベンチャー企業scheme verge㈱は、地域のカルチャースポットを探す、行く、体験するをフルサポートするサービスアプリhoraiを提供しています。こちらを活用しデジタルクーポンを造成します。
モビリティ(移動)をデジタルで解決するscheme verge㈱と連携することで、お客様にも、事業者にも有益なデータを提供することが可能になします。お客様へは、スマホ一つで“どこでも”クーポンが購入できる環境を整え、伊勢に点在するクーポン参画店舗の情報やサービス内容を一元的に閲覧・利用できるようになります。事業者へは、お客様情報、お客様の利用履歴、現在の位置情報(混雑状況)が取得できるため、個人情報は適切に弊社で管理しつつ、事業改善へ繋がる情報を提供する。これらエビデンスの取れる情報を基に、お客様、地元事業者がwithコロナでも楽しめる観光体験と観光事業を支えていきます。
一方、東京のベンチャー企業㈱ON THE TRIPは、全国70種類以上の個性的なオーディオガイドを造成。必要なとき・場所に、欲しい情報が「ある」ことを目指し、あらゆる旅のコンテンツを「場所」に根づかせるため、旅行ガイドをスマホでアップデートすることをビジョンとしています。この㈱ON THE TRIPと連携し、デジタルクーポンと連動したオーディオガイドを2種類作成しています。一つは、伊勢グルメの名店10店舗をPick Upしたガイド、もう一つは、外宮、内宮以外にも是非行ってほしい7つのおたからスポットをPick UPしたガイド。Horaiで購入したデジタルクーポンから、アクセスすることができます。
次年度からは、scheme verge㈱と共に、デジタルクーポンのサービス提供だけでなく、事業者のレジに複数あるクーポンサービス、QRコード処理の一元化を行うことや、地方都市が抱えるタクシーやバス等の2次交通のモビリティの問題を、デジタルにより改善に取り組む予定であります。このサービスは、伊勢地域の観光サービスプラットフォームとなる存在であり、伊勢の観光事業における最初のデジタルトランスフォーメーションの一つです。
今回の2021/2/15〜2/21のデジタルクーポン&オーディオガイドの実証事業を、体験して頂きたいです。なお、本事業は観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施しています。
「あたらしいツーリズム」とは
新型コロナウイルス感染症の影響により、従来の生活様式からの変化が急速に進んでいます。 これからは、国内外の観光客が安心して観光を楽しむことができるよう、新たな安全・安心な旅のスタイルを普及・定着させることが重要です。
観光庁では、地方公共団体や観光地域づくり法人(DMO)など地域の関係者が一丸となって、自然、歴史・文化、食などの観光資源を、感染拡大予防ガイドラインの遵守や新しい生活様式の実践を徹底しながら、より安心で、誘客力の高いものに磨き上げる取組に対して、支援を実施しています。
これらの支援を通じて、「旅行需要の回復」や「地域経済の活性化」などを進めて参ります。
公式HP:https://newnormaltourism.jp/