ほぼ無限の創造性の機会を提供すると言われ、世界的なヒットを続けているビデオゲーム「Minecraft(マインクラフト)」。
その教育版としてプログラミングなどの教育現場で活用することを目的に作られた「Minecraft: Education Edition」のプログラミング作品コンテスト「Minecraft カップ 2020全国大会」の最終審査会が2月21日に行なわれ、Minecraftのワールド上で表彰式が実施されました。
テーマはSDGsやSociety5.0などをふまえた「未来の学校」
Minecraftカップは、子どもたちのプログラミング教育やデジタルなものづくりに触れる機会を創出してプログラミング的思考の醸成を目指し、「Minecraft: Education Edition」を使用してテーマにあわせたワールドをつくる建築コンテストで、今回が2回目となります。
今大会のテーマは「未来の学校~ひとりひとりが可能性に挑戦できる場所~」。
昨春、全国の学校が休校となり、再開後も学校での過ごし方は大きく変わりました。将来どのような学校になったらよいか、SDGsやSociety5.0など未来に向けた課題をふまえ、自分が考える「未来の学校」をテーマとして作品を募集しました。
全13作品がAWARD受賞
総エントリー者数は1770名、応募総数483作品で、事前審査を通過した20作品がファイナリストとなりました。
大学教授、動画クリエイター、建築家、雑誌社などが審査員となり、オンラインの最終審査会でプレゼンテーションを行って、大賞、優秀賞(小学生低学年部門、小学生高学年部門、中学生部門、高校生部門の4部門各1作品)、審査員賞(7作品)、特別賞の全13作品がAWARD受賞作品に選ばれました。
大賞は「未来への5つの約束~キレイな水と渓谷の洞窟学校~」
大賞を受賞したのは、沖縄県在住浦添昴さんの作品「未来への5つの約束~キレイな水と渓谷の洞窟学校~」。
未来の世界では「建物は緑を100%確保しなくてはならない」など環境保護のためさまざまな法律ができていると想定し、クリーンエネルギーの実現を強調。大きな山をくり抜いたところに学校を作り、教室内のガラス張りの天井から渓谷の水が流れて地下教室では海中川底が見られ、食べ物の多くは自給自足。SDGsだけでなく、自然の中にある建物などについても調べ、美しい海や豊かな自然と共生する未来の学校を作り上げました。
参加した子どもたちがSDGs やSociety5.0など未来に向けた課題について自ら学び、プログラミング作品という目標に向かってさまざまな角度から自分事としてさらに学びを深めている様子に明るい未来を感じます。何よりとても楽しそうに取り組んだことが想像される完成度の高い建築物は見応えがあります。仮想空間だからこそ可能となる想像力と夢と学びが詰まった素晴らしい「未来の学校」の数々をぜひご覧下さい。
■Minecraftカップ2020全国大会 AWARD発表ページ