「えっ、池袋のサンシャインで火事……!?」一瞬そう思わせるような光景の正体は、実は最先端の教育プログラムでした。11月25日、豊島区の小学4年生約100名が参加し、サンシャインシティ独自の防災体験「なんか面白い、防災体験!」が実施されました。地域の絆をアップデートする、池袋発の「防災レボリューション」をレポートします。
「遊び」が「生き抜く力」に変わる!消火器と煙迷路のエンタメ体験
サンシャインシティが2023年からスタートさせたこのプログラム、名前からして異色です。 その名も「なんか面白い、防災体験!」。

池袋のシンボルであるバスターミナルを舞台に、子どもたちは本物の消火器を使った初期消火や、視界を遮る煙の中を潜り抜ける避難訓練に挑みました。

豊島消防署・豊島区の全面協力のもと、プロの指導を受けながらも「なんか面白い」と感じさせる仕掛けが随所に散りばめられています。 「災害は怖い、だからこそ楽しく備える」。 そんなポジティブなマインドセットが、次世代の防災リーダーを育てています。

「家に帰ってコンセント掃除する!」子どもたちの意識が劇的に変化
「コンセントの埃を掃除する」「家の棚を固定し直す」。体験を終えた子どもたちの言葉です。学校の授業で学んだ知識が、サンシャインシティでの「リアルな体験」を通じ、具体的な「行動」へと昇華された瞬間です。

単なるイベントで終わらせない秘訣は、内閣府の「災害への備え」コラボレーション事業としての質の高さにあります。 知識を詰め込むのではなく、心に火をつける。 このアプローチこそが、家庭の、そして地域全体の防災力を底上げする鍵となっています。
池袋を「世界一安心な街」へ。サンシャインシティの飽くなき挑戦
サンシャインシティでは、年に2回、テナント従業員約1000名が参加する自衛消防訓練も実施しています。 今回の小学生向けプログラムは、その訓練終了後の会場を活用して行われました。

地域の防災拠点としての使命感を、エンターテインメントのノウハウで包み込む。 それは、「なんか面白いこと、ある。」を掲げてきたサンシャインシティだからこそできる社会貢献です。 3回目を迎え、ますます進化するこの取り組み。 2026年に向けて、池袋から発信される新しい防災の形が、日本のスタンダードになろうとしています。


















