美しい瀬戸内海が、プラスチックのゴミで汚染されているーー先日行われた大規模清掃作戦で明らかになりました。岡山、広島、香川、愛媛の4県が連携し、なんと26トンものゴミを回収しました。海洋ごみの現状と、未来の海を守るための取り組みに迫ります!
瀬戸内海を守れ!「4県一斉清掃」で26トンのゴミを回収。
美しい景観で知られる瀬戸内海が、今、深刻な海洋ごみ問題に直面しています。この課題に対し、日本財団と瀬戸内4県(岡山県・広島県・香川県・愛媛県)が連携して展開する「瀬戸内オーシャンズ X」プロジェクトの一環として、7月5日(土曜)に「瀬戸内4県一斉清掃大作戦!」が開催されました。この清掃活動では、なんと合計約26トンものごみが回収され、瀬戸内海全体のごみ問題の深刻さが浮き彫りとなりました。

川からの流入を防ぐ! 岡山県知事も参加した「河川敷清掃」。
特に岡山県では、岡山市中区平井の旭川河川敷を会場に清掃活動が実施されました。水路が多く、生活ごみが川から海へ流れ出るという地域の特性を考慮した、海へのごみ流入を未然に防ぐための選択です。この活動には岡山県知事も参加し、約287人の参加者とともに、可燃ごみ、不燃ごみ、ペットボトルなど約500kgのごみが回収されました。

2028年までに86トン削減へ!「瀬戸内オーシャンズX」の挑戦。
「瀬戸内オーシャンズX」プロジェクトは、単なる清掃活動で終わりません。2028年3月までに年間86トンものごみを継続的に回収する仕組みを構築し、瀬戸内海のごみを減少させることを目指しています。これは、日本財団のサポートのもと、地域全体で海洋環境を守り、美しい瀬戸内海を次世代に引き継ぐための長期的な挑戦です。

「ゴミを増やさない」意識が未来を救う。
回収された26トンという膨大なごみの量から、改めて海洋ごみ問題の深刻さを知ることができます。この問題は、日々の私たちの生活と密接に繋がっています。プラスチックの使用を減らす、ゴミの分別を徹底する、ポイ捨てをしないといった、一人ひとりの小さな心がけが、未来の海を守る大きな力となります。ぜひ、日々の生活から海洋ごみ問題への意識を高めていきましょう。