近年、猛暑の影響で品薄になっているなす。形が悪いため規格外となってしまったなすが使われた食育プログラムが保育園で実施されました。子どもたちが、なすを「捨てるところなくおいしくいただく」ことを学ぶ取り組みは、私たち大人にも大切なメッセージを伝えてくれます。
「規格外のなす」でも味は変わらない
この食育プログラムは、食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社が運営する保育施設への給食関連サービス事業「すくすくOisix」の一環として行われました。
なすの皮はデリケートなため、猛暑で気温が上がり日差しが強くなったことで、表面に傷やヤケができてしまいました。また、傷だけではなく、曲がった状態や少し細めのなすも発生しています。見た目はいつもと違いますが、味は正規品と変わりありません。

今回の食育プログラムに参加したのは、年少~年長クラスの園児たち32名。まず保育士の先生から、畑で咲いているなすの花の画像を使ったクイズを通して、畑でどんなふうに育っているかを知ってもらいました。

続いて正規品と規格外のなすをカットし、断面を見比べてその違いを観察。園児たちは、形の揃った正規品と、大きすぎたり細すぎたり、また表皮に傷がついているなすを目の前にして、風でこすれただけで傷がついてしまったり、暑さや水不足などの理由で形が違うなすができる、ということを学びました。

また、お店では、形が違うなすは並べてもらえないことがあること、形は違っても味はどちらのなすもほぼ同じであること、畑の実りをおいしく食べることが大切、という話を聞きました。

給食はなすのミートソーススパゲッティ!
続いて、なすの生産者とWeb上で繋いで質問タイム。「野菜はどうやって育つの?」「土の中の野菜は一日にどのくらいの水を飲んでいるの?」といった質問が寄せられました。

この日の給食メニューには、なすが入ったミートソーススパゲティが登場。なすへの興味が沸いた園児たちの食も進んでいました。

食感や色から、「子どもが苦手な野菜」に挙がることも多いなす。実の香りを嗅いだり、撫でてみたりと、五感でなすを知ったあとの給食では、なすを身近に感じて食が進んだようです。オイシックス・ラ・大地株式会社では、引き続き日々の保育の中で野菜に親しむ機会を強化したいとしています。