生理と仲良くするために。我慢をしないために。そして、自分の身体を大切にするために――。避妊を目的としたお薬として知られている『低用量ピル』ですが、近年は月経トラブルやPMS(月経前症候群)を軽減するための“治療薬”として選択する人が増えています。
生理サイクルの乱れと理由のはっきりしないモヤモヤに、毎月のように悩んでいた筆者も、最近『低用量ピル』を飲み始めました。今回はその体験談を語ります。決して『低用量ピル』の服用を推奨するものではなく、あくまでも個人的な感想や意見が中心ですが、少しでも自分の身体と向き合うための参考になれたらと思います。
社会人になってから生理不順が深刻に
生理のサイクルは思春期から不安定。周期に10日前後のずれがあり、外出先で「あ、来ちゃった」とあたふたすることも。毎月予定日に生理がちゃんと来る友人をうらやましく思う反面「こういう体質だから仕方ない」と、何かアクションを起こすこともなく受け入れていました。
そんな生理不順が深刻化したのは社会人になってから。今月は前回の生理から50日以上も次の生理が来ない、今月は前回の生理から28日目に生理が来た。基本的に楽観主義な筆者も、その不安定さに敏感になってきたので、産婦人科の先生に相談してみることにしました。
「私の生理は正常ですか?」と先生に尋ねると
先生に悩みを打ち明け、そして“大丈夫”の言葉を聞けただけで気持ちがとてもラクになりました。『低用量ピル』云々の前に、自分の身体に少しでも不安に思うことがあれば、躊躇なく専門医に相談してみることをおすすめしたいです。
半信半疑で『低用量ピル』を飲み始めることに
正直なところ、自然に起きている生理のメカニズムをお薬で整えることに抵抗感はありました が、それ以上に様々なメリットを感じたので、飲み始めてみることにしました。
いちばん心配だったのは服用による副作用
いちばん心配していた副作用ですが、筆者は初めの一ヵ月だけ軽いむくみが気になった程度 でした。倦怠感などの妊娠初期に似た症状が起こる人もなかにはいるそうですが、お薬に身体が慣れてくると 落ち着くそうです。
また、悩みや体質によって大きく4種類のピルから選択できるので、服用を検討する場合は、かかりつけ医としっかりと相談することをおすすめします。
心の準備ができて生理中もストレスフリーに
楽しみにしていた旅行と生理が重なった。シーツに経血がついてしまった。このようなハプニングが自分にとっての“普通”だったので、 予定日にちゃんと生理がくることが、こんなにも快適でストレスフリーだということに感動しました。
いまでは「今週末は生理だからおうちでまったりしよう」「出社せず在宅勤務にしよう」と、自分をいたわる準備もできています。
そういえば気分の落ち込みが減ったかも…?
なぜか今週は、全てにおいてネガティブ思考…。ときどき訪れる気分の急降下に自覚はあったものの、この感情の変化は、喜怒哀楽が豊かな自分の個性だと割り切っていました。
しかし、ちょうど『低用量ピル』について色々と調べていたタイミングだったこともあり、この感情の変化はホルモンバランスのゆらぎによるPMSではないかと考えるように。先生にも確認してみたところ、『低用量ピル』はホルモンバランスの変動が抑えられることから、PMSの治療薬としても使われているそうです。
飲み忘れを防止する工夫が必要
・いつも目に付く場所にピルを置く
・夜のスキンケアが終わったら服用する
生活導線に紐づけたり毎日の習慣に組み込んだりしてからは、飲み忘れることがなくなりました。スマホアプリでアラートやリマインダーをかけておくのも良いと思います。
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