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サスティナビリティ

特集 | 第2回ソトコトSDGsアワード2022

すべての人に安心で安全な、究極的にきれいな水を届ける―ウォーターポイントのサスティナブルな水づくり

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1972年の創業以来、水道工事、水の自販機事業、宅配水事業などを手がける広島の企業「ウォーターポイント」。現代では当たり前となった水の自販機や宅配水ですが、これはいったいいつごろから私たちの生活に定着したのでしょうか。そして、一般的な水道水やミネラルウォーターとウォーターポイントの提供する水にはどういった違いがあるのでしょうか。当社の代表取締役社長を務める小早川 克史さんに、日本における飲料水について、お話をうかがいました。全2回の後編をお届けします。

目次

ミネラルウォーター=きれいな水とは限らない。水のスペシャリストが明かす事情とウォーターポイントの究極的にきれいな水

ソトコト 今回もよろしくお願いします。前回は、

水で生活を健やかに、環境を豊かに―ウォーターポイントのサスティナブルな水づくり

ということで、ウォーターポイントが20年以上前から手がけてきた水の自販機事業と、“安心・安全な水の創造”についてお話をうかがいました。今回はウォーターポイントの展開する水の宅配水事業についてお聞きしたいと思います。ウォーターポイントは今年6月、日本初となる災害時給水拠点になる宅配水工場「ウォーターポイント八王子」をオープンしました。その工場で製造されているのが、「ウォーターポイント・ミネラルピュアウォーター」です。

小早川克史さん(以下、小早川) まず、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで販売されているミネラルウォーターについて知っておいていただきたい事項があって、それは「ミネラルウォーター=きれいで、不純物の入っていない水」ではない、ということです。

ほとんどのミネラルウォーターからは硝酸性窒素が検出されており、なかには微量ではありますが化学物質、ヒ素などの重金属が検出されることもあるんです。もちろん、これらのミネラルウォーターも国の定める水質の基準を満たしてはいますが、ミネラルウォーターの原水は地下水であるため、水質も採水地ごとに異なるのが当然です。それを“天然水”といったような言葉できれいな水であるかのようなイメージを先行させているのが実情なんです。

実際に、検査薬をミネラルウォーターに通してみると、明らかな変色が見られます。繰り返しになりますが、これでも水質の基準を満たしているのは間違いないのです。ただ、あたかも「ミネラルウォーター=きれいで、不純物の入っていない水」というように宣伝しているのは、それは少し違うだろうと、同じ水を扱う者として違和感をおぼえているところです。

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▲検査薬を用いて、市販のミネラルウォーターの硝酸性窒素濃度を見てみると、明らかな変色が見られます。対照的に、ウォーターポイント・ミネラルピュアウォーターには変色がありません。
ソトコト これは確かに、目に見えて変色してしまうものなんですね。

小早川 “国の定める水質の基準”というお話をしましたが、これには水銀や鉛、ヒ素など44項目があり、それぞれが一定以下の数値であれば良しとされます。しかし、私たちが宅配水でお届けする「ウォーターポイント・ミネラルピュアウォーター」は、この44項目すべてにおいて“不検出”というレベルを実現しています。

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▲水質の基準となる物質のなかには、聞き覚えのあるものもあれば、普段なかなか耳にしないようなものも。これらが「微量にでも含まれている=危険」という短絡的な話ではありませんが“きれいな水”を追求するのであれば、やはり“不検出”な水も消費者が選択できるべきと小早川氏は言います。
ソトコト それは原水となる地下水がいいものということなのでしょうか。それとも技術的なもののおかげなのでしょうか。

小早川 不純物を徹底的に取り除いた水を作れるのは“逆浸透膜”を中心とした高度水処理技術によるものです。さまざまなろ過フィルターに加えてこの逆浸透膜をダブルで使い、さらに高度な水処理を駆使することで、不純物の入っていない超純粋水を製造できます。

また、ここに北海道・知床羅臼の海洋深層水から塩分を除去した深海ミネラルを加えています。羅臼港沖の水深350mで取水された羅臼海洋深層水は一年を通じて水温3℃以下でとても清浄なミネラルなんです。

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▲ウォーターポイント・ミネラルピュアウォーターの浄水過程。
ソトコト ミネラルウォーターとウォーターポイント・ミネラルピュアウォーターには大きな違いがあるのですね。

小早川 私たちは50年以上にわたって水についての仕事をしてきました。創業当初の水道工事から水の自販機事業、そして宅配水事業と、水のスペシャリストであるという自負があります。ウォーターポイントの理念には“水で生活を健やかに、環境を豊かに”というビジョンと「安心・安全な水の創造」というミッションがあります子供からお年寄りまで、どんな方にも安心して飲んでいただける、そういう水をお届けするのが私たちの使命だと考えています。

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ただの宅配水事業では終わらせない。雇用創出、防災対策を兼ねた拠点づくりを進める

ソトコト ソトコトでは、ウォーターポイントが6月にスタートした東京・八王子の宅配水の拠点も取材させていただきました。
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「ウォーターポイント」が八王子で環境・人・地域にウェルビーイングをもたらす新事業をスタート

ここではただの宅配水事業の拠点というだけでなく、

・地元プロスポーツチームの選手を雇用してのセカンドキャリア形成
・災害時には1日に2,000人分の生活用水をまかなえる防災拠点としての役割
(太陽光発電+地下水+高度水処理により災害時不断水となる)

を果たすなど、数多くのウェルビーイングな要素を併せ持つ施設となっています。こちらの拠点づくりについてもあらためて、そして最後にウォーターポイントの今後の展望などをお話しいただけますか。

小早川 「ウォーターポイント八王子」はさまざまな条件がうまくかみ合って実現できた拠点づくりでした。災害対策にもなるこの拠点づくりにおいて、一番の問題は場所なんですね。これは一般的なミネラルウォーターが抱えている問題でもあるのですが、届ける先が水を作る工場から遠いとよくないんですよ。

たとえば富士山のふもとで汲んだ水をトラックで北海道や九州に運ぶとしたら、そのトラックから出るCO2のことを考えると、もはや本末転倒と言えますよね。私たちは汲み上げた地下水を地産地消させることで輸送コストにかかるCO2の削減などに取り組んでいますが、富士山の水を北海道に輸送するような“遠産遠消”とでもいうべきシステムは、まったくサスティナブルではありません

ソトコト 確かに、地元の地下水をミネラルウォーターにできれば、そういった輸送コストの問題からは解放されますね。

小早川 なので、場所をもっとも重要視しています。お届け先となるエリアから離れすぎていないところを選別しなくてはなりません。そこでいま考えているのが、学校などにこの拠点を併設できないかという取り組みです。学校があるということは、多くの場合その周辺は住宅街になっています。宅配水をメインで利用されるのはやはり一般家庭が多いため、学校などに拠点を作ることができれば、周囲の住宅街にさらに無駄なく水をお届けすることができます。また、学校は災害時の避難場所にもなるため、緊急時にはよりスムーズに利用いただけるようになります。

ソトコト 確かに、宅配水の拠点を学校に併設するというのはすごくいいアイデアですね。そうなると、ウォーターポイントの宅配水拠点というのは、企業の営業所ではなく一種のインフラのようになるイメージでしょうか。

小早川 ゆくゆくは地域社会を含めてそういった方向に進められればと考えています。地震など災害時に一番必要なのは水です。しかし水道の復旧は、電気に比較して遅いにもかかわらず給水拠点は足りていません。ウォーターポイント八王子のような災害時に給水拠点になる宅配水工場を全国に展開していきたいと考えています。地域の防災能力が向上し、かつ安心・安全できれいな水をどこでも飲める。そういった社会づくりに貢献していきたいと考えています。

ソトコト
 ありがとうございました。

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https://www.instagram.com/waterpoint_realwater/?hl=ja

■ウォーターポイントミネラルピュアウォーターのお申し込みはこちら
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■ウォーターポイント公式サイトはこちら
https://waterpoint.co.jp/

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小早川 克史(こばやかわ かつふみ)

1967年広島県広島市生まれ。
1990年広島工業大学工学部土木工学科卒業後、橋梁メーカーである片山ストラテック株式会社(現日本ファブテック株式会社)、広島県庄原土木事務所に勤務。
1996年稼業である株式会社第一管工(現ウォーターポイント株式会社)に入社。
2012年ウォーターポイント株式会社代表取締役社長。

バブル崩壊後、稼業である広島の水道工事店に入社した。発注元の建設会社が多数倒産するなど不況の中、1998年アメリカから逆浸透膜など水処理技術を導入。2000年水自動販売機事業と宅配水事業を立上げた。
2022年12月現在、水自動販売機を全国のスーパーマーケットやドラッグストアに約3,000台導入。
2022年6月国内4軒目となる宅配水工場、「ウォーターポイント八王子」をオープンした。

ミッションに、「安心・安全な水の創造」を掲げる。

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