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観光案内所のような本屋さん〜沼津市・リバーブックス探訪記

まさやん

まさやん

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こんにちは。会員番号31番のまさやん(トップ写真右)です。昨年末に、大学の後輩・江本典隆さん(トップ写真左、中央はフリーのパティシエ・ゆーなさん)が静岡県沼津市で経営する書店「リバーブックス」を訪ねました。江本さんは、大学卒業後、旅行系の出版社に就職、編集や営業の仕事をしていました。このお店も当初は週末本屋のような形で営業していたのですが、2024年3月に会社を退職。本人曰く「本当の意味で独立した書店の店主になった」そうです。彼のライフヒストリーや現在のライフスタイルはとても面白く、きっと「ソトコトオンライン」にささると思います。ただ、それらについては本人が書いた記事note以上のものは書けません(笑)。ここは、私的な探訪記にしたいと思います。ぜひ、最後までお読みください。

目次

「こだま」で行くスローな旅

私の地元(京都寄りの大阪です)からリバーブックスがある沼津までは、鉄道を乗り継いで約4時間です。京都から乗り換え駅の三島までは新幹線「こだま」を利用。普段東京に行く時に使っている「のぞみ」と異なり、車内も空いていて、のんびりした空気が流れていました。しかも、この日は、天気がよく、富士山もくっきり見えました。たまには、スローな旅もいいですね。と言っても、新幹線ですが……。

『ラブライブ!サンシャイン!!』の街

11時ごろ、沼津駅に到着しました。沼津市は、人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台ということで、アニメのキャラクターが出迎えてくれました。街ぐるみで推しているらしく、駅構内だけでなく、街中のあらゆるところでポスターやのぼりを見かけました。アニメは、地域活性化とは切っても切れない存在になってますね。

沼津であんかけスパゲッティーに出会う

沼津駅からリバーブックスまでは徒歩15分ほど。13時のオープンまで時間があるので、途中にあるお店「レストランボルカノ」でランチ。あんかけスパゲッティーをいただきました。あんかけスパゲッティーといえば、太めの麺にとろみのあるトマトソースがかかった名古屋名物!私も、名古屋に行くたびに食べているほどの大好物です。

愛知県以外でほとんど見かけることがなかった(※岐阜や三重にはあるそう)ので、こんな所にもあったか! とテンションが上がります。実際に食べてみると、名古屋のあんかけスパゲッティーの特徴であるスパイシーさは控えめで、すごくやさしい味でした。でも、これはこれで美味しいですし、近くにあったらリピートしたいなと思いました。

※あんかけスパゲッティーについては、あんかけパスタ、あんかけスパゲティなどいろんな表記がありますが、ここではボルカノさんの表記に合わせました。

面白い看板のお店で

ランチの後は、近くの「チャトラコーヒー」さんで一休み。靴屋さんの看板がそのまま使われているのが面白かったです。美味しいあんかけスパゲティーとコーヒーショップがあって、もう、それだけで沼津最高だよねって思いました。まだ、目的地にたどり着いていないのですが……。

ようやくリバーブックスに到着!

前置きが長くなりました。沼津駅に到着してから2時間後にようやく今回の目的地「リバーブックス」に到着しました。古民家を改装したレトロな外観が魅力的です。

街づくりや商店街に関する本、旅の本、写真集など魅力的な本が並びます。旅行系出版社出身で、写真家としても活動しているなど店主のバッググラウンドを多少は知っているので、「らしいな」と思います。

ただ、江本さんは「自分が置きたい本でも読ませたい本でもなく、お客さまに必要とされる本を置くようにしている」といいます。選書は書店の生命線なので全力でやっているとのこと。「今は、独立系書店がブームだけど、潰れるところも多いと思う。その中で、ちゃんと生き残って書店になりたい」と力を込めて話していました。

近くには、リバーブックスの店名の由来(の一つ)にもなっている狩野川がありました。お店の看板には、ここで横になって本を読んでいるイラストが描かれていました。ただ、季節は冬、風邪をひいてもいけないので、川辺で読書、は断念しました。

お茶とお菓子のイベント

ちょうどこの日は、地元産のほうじ茶とスイーツを紹介するイベントが開催されていました。せっかくなので、大中寺いもという沼津産の里いもを使ったモンブランを静岡茶のほうじ茶と一緒にいただきました。

こうしたイベント等を通じて地元のいいものを紹介しているのがリバーブックスの特徴です。この日も、イベント目当てに県内外からたくさんの方が来られていました。

大中寺いも、上の写真のようにものすごく大きいです。

スイーツは、下田市出身のフリーパティシエゆーなさん(@yunasweets)が作ったもの、ほうじ茶はお隣富士市にある専門店「茶舗 焙焙焙」さんのものです。

夕食も沼津グルメを堪能

この日は、沼津駅前のビジネスホテルに宿泊。せっかく沼津に来たからには、お魚が食べたい!ということで、夕ご飯はリバーブックスから徒歩5分のところにある「和風食堂 弥次喜多幸町店」であじフライ定食を食べました。生臭さが全くなくて、美味しかったです。揚げ物系を中心にメニューが充実しているので、何日か通いたいと思いました。

夕食の後は、地元産の素材を使ったクラフトビールやクラフトサワーが売りのお店「SENSPI」さんを訪問。こちらのお店、沼津駅から徒歩30分ぐらいの住宅街にあり(しかも、ビルの2階)、観光客がふらっと立ち寄りやすい場所ではありません。入った瞬間、地元の方らしき人たちがおられたので、一瞬「場違いなところに来てしまったか!」と思いました。

でも、その心配は杞憂に終わりました。「実は、リバーブックスの江本が大学の後輩で訪ねてきたんです」というと、皆さん「そうね。そうね。江本さんの先輩ね」とあたたかく受け入れてくれました。「旅行と食べ歩きが趣味です」と言ったところ、「あそこ行った? じゃああそこは?」と質問攻めに(笑)。「残念ながらまだなんです」と答えると「じゃぁ、次回だね」と……。

みなさん、とても親切で地元の人が行くとっておきの店を惜しげもなく教えてくださるんです。特に、JR沼津駅前にある『中央亭』さんの餃子に興味をそそられました。餃子といえば、近場では浜松が有名ですが、それとはまた違うものだそうです。

帰り際皆さんから掛けられた言葉は「また来る理由ができたね」でした。「また来てね」と言われるのもうれしいですが、それより強力な言葉。みなさんの優しさと、沼津への愛情を感じました。

翌朝、沼津を出発

翌日は朝9時に沼津駅を出発、次の目的地東京に向かいました。乗り換えをした三島駅の新幹線ホームから富士山がくっきりと見えました。静岡といえば、富士山!というイメージはありましたが、思っていた以上に存在感がありました。

観光案内所のような本屋さん

以上、沼津のリバーブックス探訪記でした。本屋さんというよりは、飲食店の紹介になってしまいました(苦笑)。ただ、これらのお店、全て江本さんに教えていただいたものなんです。料理が美味しいのはもちろん、江本さんの名前を出した瞬間に、「あ、いま距離が縮まった!」と感じました。

彼が地元をしっかりと歩き、関係性を築いているからなのでしょうね。「観光案内所のようなお店にしたい」という彼の言葉通りの体験ができて、とても充実した沼津旅になりました。

ちなみに、私がもともとの知り合いだからでなく、お客さんなら誰でも、オススメを教えてくれるそうですよ!って当たり前ですね。ただ、彼は「本をじっくり見て欲しい」という理由で自分から積極的に話しかけないので、ぜひ、店頭で自分から話しかけてみてください。

本屋さんから始まる沼津旅、ぜひ、あなたも体験してください!超オススメです。

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