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地域のワーケーションは人と場所に出会う関係案内所 !関係案内人として3人の女性が考えていることは⁉ 【ローカル×ワーケーション⑬】

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【ソトコト×日本ワーケーション協会連載】ソトコトと日本ワーケーション協会がコラボして、各分野、各地域で活躍するワーケーション推進者をゲストに迎えて、毎回対談。ワーケーションにおける現在地や未来の展望を語ります。
第4回目(後編)。前回の第4回目(中編)に続いて、今回は後編。ワーケーションを実践するだけではなく、HUB役として地域を盛り上げている栃木の義達祐未さん、富山の宮田唯さん、島根の林郁枝さん。地域を盛り上げるために各々が大事にしていることを聞きました(後編)。

ワーケーションでは、必要以上なお膳立てはしない! 最低限の企画だけでいい!と宮田さん

ソトコト 今回後編では、地域の外と中を繋ぐHUB役として、地域を盛り上げて活性化していくために、大切に考えていることを聞いていきたいと思います。

宮田 富山でワーケーションを推進したから気づいたことなのですが、地域を盛り上げるために「手取り足取り」のお膳立ては必要なかったということ。私自身が一番最初にワーケーションを企画した時、メインイベント以外、参加者を結構自由に放置していたんです。要はこの後から全部自由時間でーす!って感じで(笑)。コロナ禍だったこともあって、ディスタンスがマストでしたし。でも、それがむしろとても高評価で、「好きに時間を過ごせました」と喜ばれたんです。ワーケーションの企画する上で、必要以上なことはしない、最低限でいいと実感しました。

宮田さんが企画した、
富山県南砺市でワーケーション事業を
実施した時の様子。
テントの中で仕事をする参加者たち
(めぐるとやま体験レポートから)。

ソトコト それは意外ですね!

宮田 それまでイベント運営の仕事をしていた時は、企画側が全てお世話するのが当たり前。そうすることが参加者への「おもてなし」でした。でも、ワーケーションで全てお世話すると、ただの旅行ツアーになってしまう。
ワーケーションでは、すべてお世話しなかったことで「余白があってサイコー」と、凄く喜ばれて…。これで良かったんだ!と今までの既成概念がぶっ飛びました!

義達 それ、とてもわかります。誤解を恐れずに言えば、今までワーケーションを受け入れる地域の人たちは、一生懸命企画しすぎたんです。受け入り側の人たちは、自分のことはいいから地域のため…と自己犠牲的になっていた側面があると思います。でも、根本に立ち返れば、地域の人たちがまず幸せでないとダメだと思うんです。自分が幸せだから、周りも幸せにできる…地域の人たちが無理をせず、地域のありのままの毎日つまり普通の生活スタイルの中でできることが、一番大切でウィンウィンだと思います。

ソトコト 前回、宮田さんも林さんも言っていましたが、まずは自分自身が幸せでないと…ですよね!

 地域の受け入れ側が無理しないって、本当に大事だと思います。私が松江のローカルホテルにコワーキングを作ったのも、来訪者たちが自然に地域の人たちと出会える環境だったから。そのホテルは、宿泊者だけではなく、地域の多様な人たちが集ってくる場所なので、ここから地域の人たちと来訪者たちが混ざり合って、面白い試みやコミュニティが自然発生したらいいなと期待しています。

大好きな旅も仕事もどちらも諦めたくない…両方成立するのがワーケーションと義達さん

ソトコト 皆さんの「無理をしない」という言葉、とても響きます。ワーケーションを推進していくためにも大事な姿勢ですよね。

義達 ワーケーションって、旅好きにとって「無理をしない」手段なんですよね。私は旅が好きだったんですが、仕事が忙しくなってきて、「大好きな旅ができない」って諦め気分でした。でも、両方諦めなくていいんだ、どちらか犠牲にしなくていいんだ!…両方成立できるのが、ワーケーションなんです!

義達さんがお気に入りの
栃木県那須町にあるワーケーションスポット。
気持ち良い空気の中、
仕事ができるのがとても幸せ!

宮田 私も旅も仕事も諦めなくなりました。この前、7時間かけて陸路で鹿児島まで遊びに行ったのですが、道中、メールを返信したり、オンライン会議が入ったり、企画を考えたり…移動しながらずっと仕事をしていたので、鹿児島に着いた時には「しっかり働いたから、遊ぶぞ!」と、街に繰り出しました。

ソトコト 移動中もワーケーションなのですね! 私も昔からロングフライトの飛行機の中で、溜まっていた原稿を6〜14時間ぶっ続けで読んでいます。他にやることないから、凄く集中できるんです。この対談原稿も正月に移動した時の飛行機の中で読みました。

宮田 凄くよくわかります! 最近は移動してばかりの私ですが、実は数年前まで長時間の移動は面倒だなと思っていました。でも、今は移動中にマップを見ながら「この県の上を通っているんだ」と確認するのが楽しくって…。移動だけでも、車窓から地域を知ることができるんです。

林さんの話を聞いて、地域のワーケーションは、地域の人や場所と出会う「関係案内所」と実感!

ソトコト 林さんの会社で運営しているコーワーキングスペースでは、皆さんどう活用されていますか?

 松江のコワーキングスペースを使ってくれている人たちを見ていると、皆さんしっかり仕事をしに来ている人たちばかりです。特に地域外から利用している人たちは、9時〜17時までずっと打ち合わせが入っていて、そのままトンボ帰りする人もたまにお見受けします。私自身もそんな働き方をしていた1人なので、せっかく松江にいらっしゃたのですから、せめて地酒1杯だけでも飲んで、地元の人たちと話したりすることもおすすめしていきたいと思います。

コワーキング運営の仲間に
囲まれている林さん。
皆さん、とても良い笑顔で多幸感に溢れてる!

ソトコト そんな忙しい人たちにも、少しでも地域を楽しんでほしいですよね!

 忙しすぎて地域の楽しみをリサーチせずに来られる人もいらっしゃいます。ですので、私は地域のコーディネーターとして、地元の美味しいお店や穴場なスポットをご案内したり、地域の人をお繋ぎしたり…と、島根をもっと楽しでもらうためのコンシェルジュ的役割を担っていければと思います。

ソトコト 地域のプレイヤーだから、できることですね! コワーキングはまさに人や情報の出会いの場なんですよね! 林さんは関係案内人で、コーワーキングスペースは関係案内所なんですね!

義達 出会いと言えば、この前、栃木在住の20代の女性と会う機会がありまして、私のことを前々から知っててくれて、ワーケーション的な生き方に憧れてくれていました。様々なキャリアを積み重ねて、「いろんなことをやっていて、楽しそう」と。私は一度、栃木を離れて東京で俳優業や司会業などの仕事をしていましたが、その頃と比べると、今は移動手段もデジタル通信も発達し、便利になってどこでも仕事がしやすい環境が整っています。だからこそ、地方に住み続けながらでも、自由にいろんな場所に動けるんだよ! やりたいことを諦めなくていいんだよ!と、これからも、伝えていきたいですね。それを自ら体現していくためにも、これからもいろんな場所へ飛び回っていきます。ということで、早く林さんに会いに島根に行かなくっちゃ‼

 ぜひぜひ‼ お待ちしています!

中編
ワーケーションを推進する女性たちの共通項「自分が幸せにならなくては、地域も幸せになっていかない!」【ローカル×ワーケーション⑫】
後編
地域のワーケーションは人と場所に出会う関係案内所 !関係案内人として3人の女性が考えていることは⁉ 【ローカル×ワーケーション⑬

【義達祐未プロフィール】
YUM innovation合同会社代表社員、栃木県とちぎ未来大使、東京栃木県人会理事。栃木市出身。高校卒業後、芸能界入り。NHK「高校講座物理」司会や、連続テレビ小説「花子とアン」をはじめ、様々な作品やCMに出演。2017年、クリエイターと共に、ものづくりやまちづくり(地方創生)に取り組み、エンタメで社会に寄与できる会社を目指す。県の行政改革にも携わる。東京と栃木の二拠点+ワーケターとして、全国どこででも仕事ができる環境作りをしています。

【宮田唯プロフィール】
富山県にて約5年間、まちづくりに従事。横丁というユニークな地域拠点の運営管理をはじめ、国・県・市町村による各種行政事業の企画提案・運営・実施管理、地域イベントや観光・移住促進に関するコンテンツ制作まで、幅広い業務を担う。富山県および県内各市町村が連携する広域ワーケーション推進事業では統括責任者を務め、県内外のワーケーションプロジェクトに実績を持つ。監修・制作実績に、富山県公式ワーケーションポータルサイト「めぐるとやま」など。

【林 郁枝プロフィール】
島根県松江市在住、ワークアット(株)代表取締役社長、コワーキングスペースenun 運営責任者&コミュニティマネージャー。2017年まで15年間、日本マイクロソフトでスタートアップ、ビジネス開発などを担当。仕事中心の生活から心と身体の健康が一番大切なことを実感し、ヨガや瞑想等の講師としても活動中。2018年に東京から松江市に移住し、地域おこし協力隊として産学官金連携の実証実験プロジェクトをプロデュース。島根のコワーキングスペースenunの運営事業にも携わります。

【一般社団法人日本ワーケーション協会プロフィール】
ワーケーションを通した「多様性が許容される社会実現」を目指し、2020年7月に発足。300を超える会員(自治体・企業・個人)とともに、様々な取り組みを行っています。

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