様々な社会課題に向き合う「Rethink PROJECT」(JTの地域社会への貢献活動)の一環として、株式会社カヤックがIT起業家の関口舞氏と共同で運営する、SNS誹謗中傷体験・トラブル裁判例共有サイト「TOMARIGI(とまりぎ)」。「TOMARIGI」は今月8月に開設して半年を迎えた。
“TOMARIGI”とは
誹謗中傷やSNSいじめ、個人情報や写真の無断掲載など、SNSトラブルで「この苦しさはどこにもはき出せない」「もうなすすべもない」などといった逃げ場のない辛さを抱える人に、傷ついた羽を休めるよりどころでありたい、という願いを込めて。
裁判例は、若年層にも理解しやすいように、できる限り平易でわかりやすい言葉に置き換えられている。また、新たな裁判例が追加された際は、「TOMARIGI」のTwitterで告知。
2、トラブル対処法ーSNSトラブルに遭った際、それぞれの状況に応じた対処法を掲載しており、次のアクションの手がかりになる。
3、みんなの体験談広場ーSNSでのつらい体験を書くことで自分の気持ちを整理したり、他の人と共感しあえる場所。「気持ちわかるよ」「同じ体験しました」といった「共感ボタン」で、ユーザー同士で寄り添う気持ちを届けられる。
恋愛相手のトラブルに巻き込まれ、個人情報から性生活までが流出してしまう例も
このサイトの裁判例をみて、実際に弁護士に相談し、「気持ちが楽になった」
(一部引用)
ー勇気が出て、(略)今日相談してきました。親身に話しを聞いてもらい、それだけで気持ちが楽になりました。いざとなれば訴えられるのだという安心感で、だいぶ気持ちが落ち着きました。実際に手続きをするかどうかはもう少し考えたいと思います。ー
このように過去の事例を“知る”ことで、気持ちの面でも安心感につながればと考えています。
SNS疲れをした子どもたちが正直になれる場所
「クラスの友達がTwitterやInstagramでリプ(返信)を送り合っているが、私には反応がなく、疎外感があり辛い」「クラスのLINEグループの通知が多く、放置していたら、私だけグループを外された。学校でもLINEで盛り上がった話ばかりしていて話題についていけなくなった。このままでは学校に行けなくなりそう。」といった声が届き、共感を集めました。
関口舞氏コメント
TOMARIGIをリリースしてから半年が経ち、サイトを見た方から「こういう思いをしているのは自分だけじゃなかったんだ」「法的対処法があることがわかって安心した」といった声をたくさんいただいてきました。夏休みが終わる今、学校だけでなくSNS上の人間関係でも悩んでしまう方は多いと思います。そんなときはTOMARIGIで抱えている辛さを吐き出したり、自分と似た人を見つけたりして、少しでも気持ちを癒していただけたらと願っています。