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サスティナビリティ

連載 | SUSTAINABLE DESIGN

『雪の日舎』の干し芋

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目次

想いが詰まった、特別なおやつ。

オーブンで焼き芋をつくるようになって、芋により出来上がりがまったく違うことに気付いた。『雪の日舎』の「皮ごと丸干し芋プレミアム」を食べたとき「ああ、それは干し芋でも同じなんだ」と納得した。旨みがぎゅっと詰まった無農薬のさつまいもを使っているので、驚くほど甘く、やわらかい。まったく新しいタイプの干し芋なのだ。

この商品の立案者は、新潟県十日町市に住む、佐藤可奈子さん。大学時代に農業体験に参加し、農業の魅力に惚れ込んで卒業後に移住、就農した。慣れない農業で大変だった日々を癒してくれたのは、周りの人たちと、さつまいもだった。その魅力を多くの人に伝えたいと思った佐藤さんは、2013年に干し芋の加工をスタート。じわじわと人気が出て、5年後には仲間の女性農家と一緒に会社を設立。事業に全力を注いでいる。ストーリーを知り、干し芋を噛むたびに温かい気持ちになる理由が分かった。次はどんな干し芋が生み出されるのか、今から楽しみだ。

 (92478)

皮つきだが、皮のえぐみはまったくない。「焼き芋よりもぎゅっと身が締まり、干し芋よりも濃厚」という佐藤さんの言葉どおり、既存の焼き芋・干し芋とは一線を画す逸品だ。https://wofa.shop-pro.jp
曽我美穂
そが・みほ●雑誌やウェブサイト向けに、環境に関する取材、執筆などを行っているエコライター。私生活では2009年と2012年生まれの2児の母でもある。現在、富山県在住。

photograph & text by Miho Soga

記事は雑誌ソトコト2022年5月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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