防災セット準備していますか?
いつ訪れるか分からない地震などの災害。近年、防災への意識は高まりつつありますが株式会社アントロットの調査によると、防災セットを持っていると回答した人の割合は関東では45.9%、東北では39.1%、全体で42.7%と半数に満たない数字で留まっています。
防災セットの準備が必要と思う人は88.1%
このアンケートで防災セットを持っていないと回答した人の中で「防災セットの準備が必要と思う」と答え人はなんと88.1%。必要なのになぜ持たないのかという回答には「何を用意したらいいのか分からない。」「置き場所に困る。」などといった声があがりました。
防災セットの内容例
首相官邸のサイトではこのような内容を推奨しています。
非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)
飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
衣類、下着、毛布、タオル
洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。
最近では防災セットがまとまったものを通販で購入することもできます。参考までですが、筆者は東日本大震災当時、携帯電話の充電が切れかけて家族と連絡が取れなくなった経験があるのでソーラー発電ができる充電器を購入しました。
避難所でなかなか手に入らなかったもの
アンケート調査で災害当時、
- 充電器
- 洗顔料
- コンタクトレンズの保存液
- 髭剃り
- メイク落とし
- スキンケア用品
などがなかなか手に入らなかったという声も挙がりました。
上記のリストに加えて、自分にとって必要なものをさらに追加しておくといいかもしれませんね。
防災セットどこに置く?
せっかく用意した防災セット。アンケート調査では、「震災当時、押し入れの奥に眠ったままで避難所に持って行けなかった。」という声も挙がりました。やはり普段から目につく場所に置いておくのが確実そうです。
筆者の場合ですが家の構造上、玄関が最も逃げるのに適しているので玄関に置いています。我が家は夫、妻、子ども2人の4人家族ですが、夫婦どちらかが子ども2人と逃げなければならない場合にリュック1つが限界だろうと考えてリュック1つに収まるように用意しました。普段は使わないものだからこそ、見ていて可愛らしいものをとピンクの登山リュックをチョイス。自分のお気に入りのリュックなどに詰めて置いておけば、邪魔に違いはありませんが多少は許せちゃうかも……。
リュックとして活用できる防災チェアも
東日本大震災当時、ある高齢女性が取材時に「座れなかったこと」が一番つらかったと話していたことから生まれた防災チェア。椅子の中に水や保存食などの備蓄物は除いた日用品のセットが入っているのだそう。インテリアとしても普段使いとしても活躍してくれそうです。現在こちらは開発段階で、今後は東北3県の災害公営住宅(復興住宅)への防災チェアの寄贈を予定しているのだとか。
備えあれば憂いなし
普段使わないものだけど、いざという時にきっと役に立ってくれる防災セット。この記事が防災セットについて改めて考えるきっかけになれば幸いです。