え?食べれるの?「サボテン」をまるっと1枚食べてみた。愛知・春日井のスーパーフード!

え?食べれるの?「サボテン」をまるっと1枚食べてみた。愛知・春日井のスーパーフード!

愛知県春日井市は、サボテン栽培が盛んなまち。園芸・鑑賞用はもちろん、食用のサボテンも名物です。学校給食でサボテンが使われたり、サボテングルメを提供する飲食店もあったり…。

えっ、そもそもサボテンって食べられるの?と驚く人もいるかもしれません。実は、サボテンは栄養満点でさまざまな料理に取り入れやすい万能食材なのです。

今回は、「春日井さぼてん ラボ&ショップ こだわり商店」にて食用ウチワサボテン「太陽の葉」を購入。大きなフレッシュリーフ1枚を使用し、サボテン料理にチャレンジしてみました!果たしてその味は…?

サボテンを食べるまち・春日井

春日井市のなかでも、一大サボテン生産地とされているのが桃山地区。昔は桃やりんごなどの果樹栽培で栄えていましたが、伊勢湾台風で被害を受けたことから、果実に代わってサボテンの栽培に力を入れるようになりました。

ウチワサボテンは、サボテンの中でも特に成長が早い品種。そのため、他品種の接ぎ木として使われていたそうです。春日井市で食用として浸透したのは、ここ10年ほどの話。メキシコをはじめとした南米では野菜としてサボテンを食べることから、春日井市でも特産品として開発が進められました。現在、サボテンを使った和洋菓子や麺類など、さまざまな商品が販売されています。

サボテンキャラクター
春日井市のJR「勝川」駅前ではサボテンキャラクターがお出迎え。左から「春代(はるよ)」「日丸(にちまる)」「井之介(いのすけ)」という名前で、頭文字をつなげると「春日井」になります。

食べるサボテン「太陽の葉」

「太陽の葉」公式サイト
「太陽の葉」公式サイト:https://taiyonoha.jp/

ジェイエヌエス株式会社が生産・販売をしているのが、食べるサボテン「太陽の葉」。ハウス栽培ではなく、めずらしい露地栽培にこだわった、太陽の恵みが詰まったサボテンです。ウチワサボテンのバーバンク種という品種で、トゲが少なく、酸味・ねばり・みずみずしさ・旨み・コクが揃っているのが特徴。メキシコでも食用としてポピュラーで、料理に活用するにはぴったりです。

出口元彦さん、美紀さんご夫婦が始めた「太陽の葉」の農場。自然由来の安全な有機肥料で育て、除草も一切使用しません。栽培だけでなく、品質管理や販売まで一貫して自分たちの手で行い、安心・安全へのこだわりは人一倍。

葉のサイズは、収穫時期によって異なるそう。夏の新芽は厚みがないものの皮まで柔らかくてみずみずしく、秋の新芽は少し肉厚で歯応えのある食感に。また、新芽が成長した若葉は、肉厚で皮が固いものの長持ちするため保存に便利です。

サボテンはミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富な健康食材

過酷な環境でも生き抜くことのできるパワーをもったサボテン。ビタミンやミネラルを多く含み、食物繊維も豊富です。また、「太陽の葉」には特にカルシウムが多く、その含有量は野菜の中でもトップクラス。なおかつ、βカロテンやマグネシウムなどの栄養素もあわせもっています。整腸作用や疲労回復など、健康・美容への効果が期待される食材です。

「太陽の葉」が購入できるのはここ!

市内の直営店「春日井さぼてん ラボ&ショップ こだわり商店」では、「太陽の葉」のフレッシュリーフ(生の葉)、サボテン炭酸水やサボテンのど飴などの加工品、サボテングッズなどを販売しています。また、公式オンラインストアでもフレッシュリーフや一部商品の購入が可能です。

春日井さぼてん ラボ&ショップ こだわり商店
春日井市の勝川大弘法通り商店街にあるラボ&ショップ。

調理用に扱いやすい冷凍ブロック、冷凍ピューレ、エキス、粉末への加工も、店内のラボにて行っています。こちらは現在、飲食店や食品販売店への業務向けでのみ販売中。個人向け販売は準備中とのことです。

フレッシュリーフ1枚で3品の調理に挑戦

公式サイトでは、「太陽の葉」をおいしく食べるレシピが多数紹介されています。その中から実際に3品の料理を作ってみました!

<基本の下ごしらえ>

太陽の葉

こちらが、ショップにて購入した「太陽の葉」のフレッシュリーフです。まずは下ごしらえ。基本的にはトゲをとってから販売しているそうですが、トゲ付きサボテンを使用する場合は取り除いてから調理しましょう。

よく洗い、トゲ付きの場合はタワシなどで擦ってトゲを取り、両先端を切り落とします。トゲの付け根にある棘座(しざ)をピーラーで削いだら、細切りやブロックなどにカット。

詳しくは公式サイトに下ごしらえの方法が掲載されています。

<サボサラダ>

サボサラダ

サボテンに含まれるカルシウムは加熱することで減少してしまいます。ただ、元々の含有量がとても多いため、減ってしまっても野菜の中では多いほうなのだそう。しかし、カルシウムを最大限に摂取したい!という人には、生食がおすすめ。サボテンの水溶性食物繊維が糖質や脂質の吸収を抑える効果にも期待ができます。

カラフルな野菜とともにサボテンを盛り付けたら、食卓を彩るサラダの完成。サボテンを細かく刻んでマヨネーズやビネガーと混ぜたドレッシングを作れば、サボテン尽くしの爽やかなサラダにも。クセが少ない味わいで、さっぱりといただけます。

<肉巻きサボテン>

肉巻きサボテン

肉巻きといえばアスパラやいんげんが定番ですが、サボテンに置き換えてもおいしいんです。調味料は、下味の胡椒と醤油だけで十分。サボテンに若干の酸味があるため、ポン酢をちょい足ししたかのような味わいが感じられます。個人的には、このレシピが優勝!

実は、サボテンと肉は相性抜群。サボテンの食物繊維が余分な脂質を吸着し、体外に排出してくれるのだそう。

<ふわとろサボテン入り卵スープ>

ふわとろサボテン入り卵スープ

卵と玉ねぎのスープに、最後にサボテンを加えて。煮すぎるとサボテンの色が落ちるため、火を止める直前にサッと入れるだけでOKです。まろやか且つ、さっぱり。サボテンのねばりが、スープに程よいとろみを出してくれます。

夕食の一品にも、朝食のパンに添えるのにもおすすめです。卵スープ以外にも、お好みのスープにサボテンを入れてみては?

生食でも加熱してもOK、サボテンで料理の幅が広がる!

「サボサラダ」「肉巻きサボテン」「ふわとろサボテン入り卵スープ」の他、サボテンを使った料理のレシピはこちら。今回は手軽で簡単な料理から作ってみましたが、サボテンの冷製スープなど、特別な日に振る舞いたいこだわりレシピも掲載されています。

▼「太陽の葉」公式サイト レシピページ
https://taiyonoha.jp/recipe/

サボテン料理

サボテンっておいしいの?と疑問を感じていた人もいるかもしれませんが、サボテン自体はそのままでしっかり味わえるものではなく、他の食材とあわせて調理することでおいしくなるもの。メキシコではステーキの付け合わせとして、食べられることから、日本でいうキャベツやピーマン、キュウリのような存在なのかもしれません。脂っぽい料理と食べても、サボテンのおかげで罪悪感がやわらぎます。

また、煮込み料理にするとサボテンが入っているかわからないほど、あまり味が感じられなくなります。サボテンに抵抗があるけど健康のために食べたいという人は、あえてよく加熱して食べるのもひとつの手。

一家に1枚、冷蔵庫にサボテンを常備するような時代が来るかも?


文・撮影:齊藤美幸
取材協力:ジェイエヌエス株式会社(春日井さぼてん ラボ&ショップ こだわり商店)


■ライタープロフィール
齊藤 美幸|まちと文化が好きなライター。広告制作会社での勤務を経て、2020年からフリーランスとしてソトコトオンライン他で執筆中。地元・名古屋を中心に、都市の風景や歴史、地域をつくる人の物語などを伝えている。

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