牛乳と酢でできる料理、想像つきますか? スイーツから酒のツマミまで200種類以上アレンジできちゃう料理の名は、「チッコカタメターノ」。
千葉県に移住したライターが、千葉の郷土料理であるチッコカタメターノの歴史と作り方を紹介します。
千葉県は酪農発祥の地だった
千葉県は日本の酪農発祥の地です。
江戸時代、徳川吉宗がインド産と言われる白牛を導入し、千葉県の嶺岡牧(現在の南房総市)で飼育し、白牛酪(現在のバターのようなもの)を製造したことが、日本の酪農の始まりとされています。
また、千葉県は大消費地の東京や神奈川に近いことから、新鮮な牛乳をいち早く御家庭にお届けできることが特徴です。
田舎あるある。牛の初乳を大量にもらう
チッコカタメターノ
「チッコカタメターノ」は、出荷することができない初乳を固めたもので、味付けや調理方法で様々な料理に利用されています。「乳っこ固めたもの」と呼ばれていたものを、発音どおりでカタカナ表記にし、「チッコカタメターノ」とされました。
市販の牛乳でもできる、チッコカタメターノの作り方
材料(100 g程度)
牛乳…1000㎖
穀物酢…23㏄
1 鍋に分量の牛乳を入れ,温まってくるまで杓文字でゆっくりかき混ぜながら強火で
煮る。湯気が立ち始めたら中火にし,焦げ付かないように杓文字で底を撫でるように
混ぜ続ける。
2 湯気が全体に立ち,沸騰し始めて牛乳が盛り上がり始めたら一気に穀物酢を入れ,
弱火にする。ゆっくりかき回して牛乳の塊と黄色みを帯びたホエー(乳清)が分離したらゆっくりと3~4回大きくかき回し火を消す。
水分を少しずつ出す。少し置いて固まったら皿などにあける。
監修・執筆:日暮晃一
編集:プロジェクト鴨川味の方舟
発行:非営利特別活動法人大山千枚田保存会
http://www.ecology-archiscape.org/eas/katsudou/more/20160502/recipe.pdf
ほかにもたくさんのアレンジレシピがまとめられているので、ぜひリンク先から『大山の食べ物 チッコカタメターノ料理』をチェックしてみてください。
文:鍋田ゆかり
取材協力:千葉県、非営利特別活動法人大山千枚田保存会