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「油を制する者がラーメンを制する」ラーメンの定義とは?

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ラーメンには、中国から伝播してきた麺料理が文明開化や戦争を機に日本化してゆき、やがてラーメンへと発展したという経緯がありました。しかし、そもそもラーメンとは一体何者なのでしょうか?

ラーメンは、麺とスープが織りなす麺料理。では、日本の麺料理の代表格である蕎麦やうどんとの違いはなんでしょうか。ラーメンには「香味油」というネギ油やラー油などの油脂が入っていることが多く、「油を制する者がラーメンを制する」なんて言葉もあるくらいに重要なもの。スープは、鰹節や煮干など乾物由来の出汁に“かえし”で調味する蕎麦やうどんに対して、ラーメンではあらゆる動物素材がスープとなり得ます。タレであっても、醤油、塩、味噌、その他何でもござれ。つけ麺も一般化していますが、今やスープのない油そば、まぜそばもラーメンの一種と言われています。トッピングにおいてはほぼチャーシューが、さらに味付玉子にメンマ、野菜などが入ります。

質素な蕎麦やうどんに比べて、ラーメンはまさに無限大。ただ、まだ決定打がありません。見えてくるのは、タレ、香味油、スープ、麺、トッピングの自由な組み合わせで揃った丼がラーメンになるというだけです。

そこで、ラーメンのルールを探ってみましょう。ご当地ラーメンの定義はそれぞれにあるものの、ラーメン自体は「麺を使った料理」と広く、成分的には「麺とともに、スープ・かん水・動物出汁・油脂の4つのうち2つ以上が当てはまるものがラーメン」と定義づけてみるのはどうでしょうか。

とはいえ、上記の定義では作った人が主張すれば全てラーメンになってしまいます。それではうどんも蕎麦もパスタもラーメンになるという見方もありますが、そこから派生し、多くの類似点を有するラーメンもあったりします。そもそもラーメンという語源が造語である所以からも、ラーメンとは何かという問いには誰しもが容易に回答することができないはずです。

やはり「ラーメンはラーメンである」、これが定義となるのではないでしょうか。作った人がラーメンだと主張すれば、それはラーメン。だからこそ、一地方に止まることなく日本中に、そして世界中に広がっているのではないでしょうか。これもまた、ラーメンのロマンを掻き立てる要素の一つと言えるでしょう。

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