自転車初心者の筆者が、1か月の自転車キャンプ旅に使用した『ライトウェイプロダクツジャパン株式会社』の「シェファードシティ」は、いったいどんな自転車なのか。長距離にはドロップハンドルが有利といわれているなか、フラットハンドルで旅してみた結果と合わせて紹介する、『はじめての自転車旅におすすめの自転車は? 開発と販売のプロに聞いてみた』の後編。
「ソノマアドベンチャー」と「シェファードシティ」
残念ながら、貸し出し可能なソノマアドベンチャーは私の身長(155.5㎝)に合うサイズがなかったため、私に合うサイズの自転車を貸していただくことになった。それがシェファードシティである。
自転車 シェファードシティ
村上さん「シェファードシティは通勤やフィットネス用途の街乗りに向いたクロスバイク、ソノマアドベンチャーは軽いオフロードも含めたいろいろな場所、長い距離を乗ることができ、ツーリング向けに積載もできる拡張性も備えたツーリング向けバイクです」
街乗りクロスバイクでキャンプ旅をしてみて
村上さん「シェファードシティは通勤など30分程度のライドに適したジオメトリーで、前傾姿勢が緩いためスポーツバイクが初めての方でも違和感なく乗っていただけます。専用に開発したフルスリックタイヤは、驚異的な軽さと衝撃吸収性能を持っています」
そんな街乗りに適した自転車が手元に届いたのは、自転車キャンプ旅出発の二日前。それまでは、自転車購入の窓口である「アウトドアショップZEN(ゼン)」で借りたロードバイクに乗っていた。
ハンドルの形状が異なるのと、シェファードシティの前傾姿勢が緩い設計になっているため、乗車時の姿勢に大きな違いがあったが、私の場合は慣れれば大した問題ではなかった。状況によりハンドルを握る位置を変えられるドロップハンドルの方が何かと便利で、坂道を下るときにドロップハンドルを恋しく思ったくらいだ。
ドロップハンドルの変速機は、今何段に入っているのか手元を見てもわからないが、シェファードシティは手元のシフターを見れば数字が表示されているので、わかりやすかった。
自転車 シフター
自転車旅におすすめの自転車は?
舗装道路メインの旅なのか、山道にも入るのか、荷物をたくさん積んで行く旅なのか、必要最低限の少ない荷物なのか、一日に100km走るのか、30km程度なのか。旅のルートやスタイルによって、より快適に乗れる自分に合った自転車を選ぶのが一番だと思う。
そういう意味で、舗装道路メインのルートを一日30km~70km程度しか走らなかった私の旅の相棒として、街乗り用のシェファードシティは一度もパンクすることなくその役目を十分に果たしてくれた。街乗り用とはいえ、前3段×後ろ8段で24段のギアを備えているため、坂道では多いに活躍したことも付け加えておこう。
文:鍋田ゆかり
自転車旅Instagram:charitabi_charilife
取材協力:ライトウェイプロダクツジャパン株式会社、アウトドアショップZEN
※順不同