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企業と地域の連携で「くらしを整える」。「くらしサポートマーケット」で新たな生活の提案を。

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くらしの様相が変化しつつある昨今。『東急株式会社』や地域の不動産業者という、分野の違うくらしのプロたちが連携し、開催した「くらしを整える」ためのマーケットとは?

東急線沿線のまちに、やわらかくつながっていくマーケット。

東京・渋谷から東急東横線の各駅停車で約40分。横浜市港北区にある妙蓮寺駅周辺は、落ち着いた住宅街でありながら、ほどよい活気もあるエリアだ。このエリアを舞台に、『東急株式会社』と『無印良品東京有明』、そして地域の不動産業者『住まいの松栄』が連携し、「くらしサポートマーケット」が開催された。「くらしを整える」がテーマのこのマーケットでは、そのテーマに沿って移動販売車「MUJI to GO」でやってくる、『無印良品東京有明』独自の出張販売のほか、妙蓮寺周辺エリアの人気店の出店も。2回目の今回は、前回以上の人々が訪れた。
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『東急株式会社』と『無印良品東京有明』の担当者が看板を仕上げ、マーケットがスタート。同時にモデルルームツアーも開催。
このマーケットは、もともとは『東急株式会社』が手がける賃貸住宅の開発に伴って発案されたもの。同社はさまざまな暮らしのニーズに合わせた住まいを東急線沿線を中心に展開しており、今年1月に開業した『スタイリオ妙蓮寺Ⅲ』もそんな住まいのひとつ。コロナ禍での開業となる中、変化するライフスタイルへ対応しながらまちづくりを行ってきた同社の、一過性の開発ではない、入居者やまちと持続的に関わりたいという想いに『無印良品東京有明』が共感。マーケットをはじめ、さまざまな取り組みをスタートさせた。
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事前に情報を知っていた人だけでなく通りすがりの人も立ち寄った。
両社が新しい生活のあり方を模索するなかで出てきたキーワードが、「くらしを整える」。テレワークの定着により、狭いワンルームで仕事もしなければいけなくなった単身生活者の悩みに応えるべく、まずは同物件の一室に、配置を容易に変えられ、オンとオフを切り替えられる家具を設置するモデルルームを提案。さらに入居者に対し、『無印良品東京有明』のインテリアアドバイザーが収納や片付けの相談に乗るなどの店舗限定サービス「くらしサポートサービス」も行った。
両社は活動の中で、くらしを整えるには自分の部屋や家だけでなく、住んでいるまちまでが住空間だと捉える視点が必要だと感じるようになった。地域ならではの特性やそこで暮らすことに愛着を持つのも「整える」大切なピースになる、と。そこで、地域にやわらかくつながり、地域とよい関係を築いていくことを目指し、妙蓮寺で創業60年を迎える『住まいの松栄』の協力を得て、「あったらいいな」を叶えるマーケットの開催を決定した。
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創業昭和35年の『住まいの松栄』。代表取締役の酒井洋輔さんは生まれも育ちも妙蓮寺。
『無印良品』の商品も、妙蓮寺というエリアで求められるものや、エリア本来のよさを一過性の流行で壊さないものを選んだ。さらに、この場所は「妙蓮寺Market」と名づけられ、『住まいの松栄』がキッチンカー事業も行う。地域に根づくお店が増えることを願い、曜日替わりで選りすぐりの店が出店予定だ。
「くらしサポートマーケット」は来年3月まで毎月最終土曜日に試験的に開催予定。『東急株式会社』の担当者は「この賑わいは妙蓮寺ならでは。そのまちでの生活に必要なモノ・コトを通じて地域とゆるくつながれる活動を、ほかのまちにも広げたい」と語った。

photographs byYusuke Abe text by Sumika Hayakawa

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