ソロからファミリーまで楽しめる焚き火台、ミニマルなデザインが人気

特集 | 2022年9月の特集:アウトドアの秋到来。災害時も重宝するキャンプグッズセレクション | 1 ソロからファミリーまで楽しめる焚き火台、ミニマルなデザインが人気

2022.09.01

キャンプの醍醐味といえば焚き火。その必須アイテムである焚き火台に何を選ぶかは、キャンパーのセンスの見せどころですよね。

キャンプ好きで意気投合の町工場とコラボ

「KICHI fire pit」は、ヴィンテージ版ホームセンターとして人気の「セカイクラス」による初のオリジナルプロダクト。大田区にあるステンレス加工を得意とする町工場とタッグを組み、機能美を追求した焚き火台です。

KICHI fire pit  15,800円(税込み)

インスタなどSNSから火が付き、製造が追いつかないという「KICHI fire pit」について、開発の背景や特長について聞いてみました。

セカイクラスを運営する株式会社ANYNALの代表、稲継恵祐さんとクリエイティブディレクターの田窪聖さん

稲継さん:世界一ワクワクする新概念のホームセンターとして運営しているのが「セカイクラス」です。ヨーロッパのヴィンテージを中心に家具や雑貨だけでなく、ネジやフックなどのパーツや古材まで揃えています。
産地や時代などには縛られず、自分たちの審美眼にかなうものは何でもありがポリシーなので、国内作家による食器や道具も多数あり、その幅広さが自分だけのインテリアやDIYを求める方々に喜ばれています。

セカイクラスの店内

稲継さん:「KICHI fire pit」も既存のアイテムでは満足できない、自分たちが欲しいと思うデザインを形に。キャンプ好きで意気投合した精密板金加工の佐藤工業の方々には技術だけでなく意見も存分に出してもらおうと、共同開発として商品化を目指しました。

幅広い料理に対応する、頑強で柔軟なつくり

田窪さん:ソロからファミリーまで幅広いキャンプシーンを想定して設計しています。焚き火を鑑賞をするのに美しく、かつ本格的な調理が楽しめるようにさまざまな工夫を施しました。華奢に見える脚部は30kg以上の重量でも支えられる耐荷重強度があるので、ダッチオーブンなど重い調理器具も使えます。大きな開口部と専用ごとくにより、市販されている多様なサイズや形の網や鉄板にも対応しています。

サイズは組立時:W350×D420×H320mm、収納時:W340×D300×H20mm

ピラミッドを逆さにしたような形状になっているのは、燃焼効率を高めるためとのこと。薪の下に空間をつくり空気を取り込みやすくし、安定した炎が上がる構造になっているのだそうです。

収納時の厚さは2cm、身軽なキャンプを実現

田窪さん:職人の方々と特にこだわったのは、最小限のパーツで構成されるシンプルな美しさ。携帯性も追求し、収納時は厚み2cm、重量1.8kgに。キャンプ上級者ほど身軽さを重視するので、荷物の隙間に収まるようなコンパクトさを実現しました。

シンプルな構造なので組み立ても簡単。同じ形状のパーツを3つずつ組み上げていけば完成です。

組み立てると接続部分はしっかりかみ合うようになっており、持ち運ぶのにバラけることもないから、後片付けの際も安心です。

今後も国内外の職人たちとアウトドアギアなどを開発していく予定というセカイクラス。元々は空間設計を行うデザイン事務所の一事業としてスタートしたショップということから、"デザインで暮らしを良くする"を掲げて取り組んでいるのだそう。

「確かな技術力もチャレンジ精神もある町工場でも、開発に時間を割ける人員が少ない。そのため下請けや孫請けの仕事を回すだけになってしまうことに課題を感じている職人は多く、これからも一緒に挑戦していきたい」と稲継さん。数多あるアウトドアブランドとは一線を画すような、デザイン性の高いプロダクトを生み出していきたいとのことなので、期待したいですね。

▼セカイクラス公式サイト
https://sekai-class.com/

文/時津 木春