新横浜ラーメン博物館は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗の銘店が出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度」を開催。2022年11月7日(月)からは、1994年のラー博開業時の8店舗が(現在出店中の熊本「こむらさき」を除く)、3ヶ月前後のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度“94年組”」がスタートしました。
野方ホープの歴史
また、何度もお越しいただくお客様には「いつもありがとうございます」と顔を覚え、遠方からくるお客様には「遠方からありがとうございます」と、当時ラーメン店ではあまり意識されていなかった温かい接客を心がけました。
女性店主ならではの温かい接客、そして一度食べたら病みつきになるラーメンにより、徐々にお客様が増えていき、創業から4年が過ぎた頃には、僅か11席の店舗ながら、多い日で1日700人ものお客様が訪れる大繁盛店となりました。
新横浜ラーメン博物館への出店
仕込みが間に合わないため、小栗氏は車で数時間仮眠をとり、仕込みをして営業するという日々を続けました。
小栗氏曰く「沢山のお客様にお越しいただくのは本当に嬉しいことではありますが、あの時は本当に大変でした。当時いた従業員もベテランではなかったので、とにかく私が常に現場に立たないと回りませんでした。」
そして1997年6月29日、ラー博を卒業。「卒業は寂しかったですが、店舗を増やしていくという私の夢の実現のため、やむをえない決断でした」とのこと。
新横浜ラーメン博物館 卒業後
創業者・小栗 冨美代氏は2012年にご逝去され、11年が過ぎましたが、小栗氏の夢は、小栗氏を支えてきたスタッフたちによって現在も進行中です。
94年当時の味の再現
1994年当時と現在では、スープのベース自体は大きく変わっておりませんが、当時のラーメンの方がワイルドな味わいでした。また、現在、野方本店を除く店舗では背脂を別で取りラーメンに入れておりますが、本店同様、いわゆる背脂チャッチャ方式(背脂のブロックを平ザルで崩しながらラーメンに振りかける)で提供します。
ポタージュ感のあるスープは、豚骨、鶏に加えられるジャガイモ・ニンジン・タマネギ等の野菜によるもの。野菜類から抽出される甘みが、一般的な醤油とんこつとも背脂ラーメンとも異なる、複雑に調和した味わいを作り出します。
スープをたっぷりと持ち上げる中太縮れ麺。複雑なスープと背脂を受け止める十分な食べ応えとなるよう、太さや加水率を最適化しています。
チャーシューは、肉の味を最大限に引き出すため、中心温度を管理し良質な肩ロースをじっくりと焼き上げ、特製ダレに漬け込んでいます。
https://note.com/ramenmuseum/n/nf709d4365057