森永ミルクキャラメル110周年を記念して、菓子・アイス・ココア全5品を5月22日(火)より順次、期間限定で発売。
懐かしく優しい味わいの「ミルクセーキキャラメル」、ミルクキャラメルの味わいを焼菓子に仕立てた「ミルクキャラメルクリームサンドクッキー」と「ミルクキャラメルガレットサンド」、ミルクキャラメルとココアのハーモニーが絶妙な「ミルクキャラメルココア」です。
この4品は、大正や昭和のポスターをデザインしたレトロかわいいパッケージです。そして、贅沢な味わいのアイス「森永ミルクキャラメルアイスクリームバー」は、創業者・森永太一郎をデザインしました。
また、おなじみの黄色い箱の「ミルクキャラメル」は、「タイムスリップ」をテーマに、明治・大正・昭和・平成を旅する3Dアートが楽しめるパッケージ(フィルム・中箱)にリニューアルして発売します。
■「110年、時代を超えて、ごゆるりを 森永ミルクキャラメル」特設サイト
https://www.morinaga.co.jp/caramel/110th/
目次
日本のキャラメル元年 ~森永太一郎の挑戦~
日本製のキャラメルが誕生したのは、1899(明治32)年のことでした。森永製菓の創業者、森永太一郎によって作られ、販売されたのが始まりです。当初はなかなか受け入れられませんでした。そこで太一郎が思いついたのが「実物見本箱車」。菓子の見本を並べたガラス張りの箱車を引いて、売り込みました。ところが、評判にはなるものの、ようやく1件の受注を得たのは、開店後2ヶ月が経ってからでした。
なぜ?キャラメルだけがなかなか売れず
販売していた西洋菓子の中でキャラメルは伸び悩みます。太一郎がアメリカで習得した製法のままでは、湿度の高い日本の気候には適さず、また、風味も「乳臭い」などと言われ、乳製品になじみの薄かった当時の一般的な日本人の嗜好には合わなかったのです。
(写真左)箱車 (写真右)森永太一郎
味と品質を改良し、徐々に評判に
乳製品を減らしたり、煮詰める温度を高くして保存性を高めるなどの品質改良を重ねると、徐々にバラ売りキャラメルが評判になっていきます。どんな時もキャラメルの原料や品質を落とすことを許さない太一郎の厳しい姿勢には、「おいしくて栄養価の高いキャラメルを日本の人々に食べさせたい」という強い想いがありました。
紙サック入りのミルクキャラメルが大当たり「森永ミルクキャラメル」の誕生
携帯できる容器にキャラメルを入れたら、飛躍的に普及するのでは?との考え、新たな容器の研究が進められ、今とほぼ同じ形の紙サック入りのキャラメルに行きつきます。一方で、乳製品の栄養価が注目を集めるようになり、1913年、乳製品の配分量を増やして「ミルクキャラメル」の名で新発売。翌年の東京大正博覧会で博覧会土産として人気を呼び、前代未聞の売れ行きとなりました。これをきっかけに、国民的お菓子への道のりをあゆみ始め、今年で110年を迎えました。
(写真左)1913年「ミルクキャラメル」の商品名で発売(1粒/5厘)最中や大福1個とほぼ同じ値段
(写真右)1914年 紙サック入りの形に(20粒入/10銭)