“94年組”第2弾・環七「野方ホープ1994」に続く第3弾として、2023年7月20日(木)~10月22日(日)まで、「名代ら~めん げんこつ屋1994」が出店します。今回の出店では、創業者のご子息である二代目・関川 匡仁氏(※)により“親父の志と味を伝える”という想いのもと、1994年当時の味を再現します。
●げんこつ屋の歴史
●新横浜ラーメン博物館への出店
当時使用していたセントラルキッチンでは、都内に構えていた全4店舗分しか賄えず、ラー博へ出店するためには新たにセントラルキッチンを作る必要があったのです。それを受け、岩岡(館長)は新横浜にセントラルキッチンを作ることを約束。
これが決め手となり、当館への出店に合意していただくこととなりました。関川氏曰く「ここまでして私たちのお店を必要と考えてくれるのであれば是非その期待に応えたい」と思ったとのことです。
ラー博店の店長として指名されたのは、関川氏の長男である匡仁(まさひと)氏。この時弱冠22歳でした。
●新横浜ラーメン博物館 卒業後
倒産後、関川親子は2008年1月に東京の田町に新たなお店「一本の道」をオープン。
それを見届けた関川氏でしたが、その後、心労がたたり、体調を崩し急逝。ショックの中、匡仁氏は「親父の味を伝え続ける」という想いを強くしました。
げんこつ屋が幕を閉じてから3年が経ったある日、岩岡(館長)は、匡仁氏にげんこつ屋の復活を持ちかけました。「まだまだ父親の域には達していない。げんこつ屋という看板でやるのはまだ早い」との理由で一度は断られましたが、幾度となく匡仁氏を訪ねたある日、「げんこつ屋の味を待っているお客さんに応えたい、そして親父の志を伝えたい。
けれど“げんこつ屋”の看板はまだ重いので、“二代目げんこつ屋”としてなら出店を考えたい」との返事をいただきました。こうして2011年4月20日、“二代目げんこつ屋”として関川氏の味がラー博に復活しました(2019年2月11日に卒業)。
●16年ぶりに「げんこつ屋」復活 ~94年当時の味の再現~
そして、当企画のコンセプト通り、1994年当時の味を再現したラーメンをご提供します。
関川 匡仁氏「この16年、親父に追いつこう、追い越そうとか色々考えましたが、肩ひじ張らず、シンプルに“親父の志と味を伝える”という想いをもって臨みたい。ラーメンは大きく変わっているわけではないのですが、脂の量や、スープのブレンド等、細かい点が変わっています。とにかく初心に戻り、親父を思い浮かべながら“げんこつ屋”の看板として恥ずかしくない味を提供します」
鶏・豚・香味野菜をじっくりと時間をかけて白濁させた創業以来の白湯スープに、げんこつ屋の代名詞“マグロ節”と利尻昆布からとった和風スープをブレンド。関川氏が研究に研究を重ねて編み出した料理としてのスープです。そして、脂は時代と共に量を減らしましたが、今回は94年当時と同じように、スープに蓋をするくらいの量を使用します。
かんすい少なめの多加水(麺に加える水の量が多い)麺。
ソフトでもちもちとした食感でコシのある麺はスープと絡んだ時、最高のハーモニーを奏でます。
シンプルではありますが、一番気にかけているのはチャーシュー。
やはりラーメンの具材の王道はチャーシューであり、豚の選定から調理方法、そしてフレッシュさを大事にしています。
https://note.com/ramenmuseum/n/nf44e7316c775
過去のニュースリリースはこちら
https://www.raumen.co.jp/information/release/