北海道の中心部、旭川市の東の玄関口として知られる当麻町。2017年より開始した官民協働のタウンプロモーション「全部ある当麻町プロジェクト」の一環で、全国でも初めてとなる、本格的サウナが車内で楽しめる「キャンピングサウナバス」が2021年3月に完成しました。そして、2021年6月21日(月)より、いよいよ一般へのレンタカー事業がスタートします。
ZOZOTOWN創業者の前澤 友作氏の“ふるさと納税8億円使い道アイデア”が発端
2020年11月、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」創始者の前澤 友作氏からのふるさと納税支援をきっかけとして動き出したのが、官民協働の「全部ある当麻町プロジェクト」の力による、Made in 当麻町「“ととのう”町」サウナプロジェクトです。村椿 哲朗町長が「当麻町の自然の中でサウナを基軸とした観光振興、リラックスしながら仕事のできる空間を創造したい」とTwitterで応募し、500万円がふるさと納税として寄付されたことから動き出しました。
テレワークやキャンプブームなどの全国的な流れと、心身の健康増進や癒しの効果があり、近年注目が集まるサウナは相性がよく、また、豊富な自然に恵まれ、その恵みを活用し、さまざまなアクティビティを展開している当麻町にマッチした新しい試みでした。町の独自施策『食育・木育・花育』との親和性も高いという背景も追い風となりプロジェクトが急ピッチで進みました。
Made in 当麻町「“ととのう”町」サウナプロジェクト
新たに浮上したサウナプロジェクトを構成する3つの取り組みとして上がったのが、以下3つの内容になります。
1. 民間活力による国内初キャンピングサウナバス開発
2. 森の中でのサウナとキャンプを楽しめる場の創出
3. キャンプ場近接の温浴施設「ヘルシーシャトー」サウナによる魅力向上
そして、プロジェクトの1番目の課題として真っ先に取り組んだのが、全国初、本格的サウナが車内で楽しめる「キャンピングサウナバス」の開発でした。
当麻町ならではのサウナバス開発に向け、キャンピングカーの製造事業を手掛けるトウマ電子工業「Touma Auto Project」の車両開発を中心に、サウナスペース内装材など木材提供には当麻町森林組合やHOKUON×北央銘木など、「木育の町」を掲げる当麻町が誇る町工場がタッグを組みました。本場フィンランドのサウナ入浴方法で、ストーブの上で暖められたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるのが“ロウリュ”です。当麻町の官民の力を合わせた結果、その“ロウリュ”が車内で体験できる全国初のキャンピングカーが、わずか3か月という開発期間で完成致しました。木の香りを楽しめるよう、内装には当麻町産のトドマツを使用しています。
完成したサウナバスは、サウナー(サウナ愛好者)の間で使われるサウナ用語「ととのう」から、「当麻町 ととのえバス」と名付けられました。6月21日より一般へのレンタル事業の開始に伴い、ふるさと納税の新しい返礼品としてもラインナップされます。100,000円以上の寄付金額で、24時間の利用料金が含まれるという内容です。大型のサウナバスの運転には抵抗があるという方には、同時に製作された軽自動車のキャンピングカー(寄付額:34,000円以上)のレンタルも返礼品に加わります。この一連のキャンピングカーの利用により、自然豊かな当麻町を訪問していただき、町の魅力をまた違った角度からも体験していただけるのではと期待しています。
※キャンピングサウナバスのふるさと納税返礼品のお申込み、およびレンタル予約開始は6/21(月)深夜1時を予定しています。